- 杉浦 繁
- Atelier繁建築設計事務所 代表
- 愛知県
- 建築家
対象:住宅設計・構造
建築条件付ってのは・・3
そんな建築条件付住宅用地・・
買われる方は少し注意が必要です。
まず・・
土地と設計監理と建築工事の契約はそれぞれ別々でなければなりません。
面倒くさいからといっしょくたに契約するのは違法です。
ま・・
違法になるのは向こうさんなのですが、でもそれでせっかく見付けた土地の話が御破産になってしまうかもしれません。
そもそも違法なのにそうするのには、何かそうしたい理由があるからなのでしょう。
そして・・
当然、契約が別なのですから建物の仲介手数料を土地の仲介手数料と合算することは違法です。
売り主が不動産と建築の両方が出来る会社でない限り・・
土地を売買する不動産屋と住宅を建てる建築会社との間には仲介手数料つまりリベートが必ず存在します。
土地の仲介手数料というのは当然発生する正規の手数料なのですが・・
建築工事になんで仲介手数料?
確かに本来ならまったく不必要なお金なのですが、実は大きな金額の動く建築や不動産の場合こういったお金は当たり前に必要です。
昨今はこういう仲介業者という商売の人達があらゆる商売で当たり前にいるようになってきました。
保険だろうと就職だろうと結婚式だろうとあるいは建築家の紹介だろうと・・
そして設計や建築工事であろうと仲介してもらえば全てに紹介料や仲介手数料が必要です。
そして、これを払っているのは知らないだけで当然あなたなのです。
工務店さんや設計事務所をご自分で探して直接依頼すればまったく不要なお金なのですが・・
そもそも・・
これがなければ不動産屋さんがわざわざ建築会社を指定して建築条件付きにする意味がない。
ま・・
自分の会社で売って建てるのならそんなことしなくても丸儲けなのですが・・
最後に・・
何しろ土地の販売業者と設計者と現場監理者と工事業者がみな同じ人なのですから・・
設計施工分離も監理者分離もまったくあったもんじゃありません。
なにやられるかわかったもんじゃない・・
第三者機関へ工事の検査や監理を依頼するのは必須です。
いずれにしても、この建築条件付住宅用地。
どうやら法にふれて出来なくなる可能性がなくはない。
公正取引委員会がそのうち・・
いい加減にせい!
と言うかもしれない。
建築条件付住宅の方がお得になるとお考えの方は・・
早めに取得して建てた方がよいかもしれません。
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