伸びる生徒・伸びない生徒<その2> - 各種の子供の教育・受験 - 専門家プロファイル

後藤 高浩
株式会社ジー・エス 代表取締役
東京都
塾講師

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対象:子供の教育・受験

藤原 文
(行政書士)

閲覧数順 2016年12月08日更新

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伸びる生徒・伸びない生徒<その2>

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教育 勉強方法

<ノートの取り方>
授業用ノートと復習ノートを見れば、だいたい今後伸びる生徒かどうかが分かります。

〇まず、ルーズリーフのノートを使っている生徒は、勝負の前にアウトです。様々な理由があるのですが、私の経験では、伸びた生徒はほとんどいません。もし、今ルーズリーフを使っている生徒がいたら、今すぐにやめさせるべきです。

〇ノートの消費量が一番分かりやすい指標です。ズバリ、ノートをケチっている生徒はまず間違いなく伸びません。字や図が小さすぎたり、スペースをほとんど取らずに、ぎゅうぎゅう詰めで書いたりしている生徒です。ノートの罫線の幅にも敏感になるべきです。B罫(細い)のノートをA罫(太い)に変えさせた途端に力がついてきたというケースもあります。罫線の幅の中に文字や式を入れようとしてしまう生徒が少なくないのですが(分数なんかほとんど数字が読めません。私の老眼のせいかな…)、これも伸びない生徒の典型です。酷い生徒になると、自分で自分の字を読み間違えたりします。罫線を気にせずにノートを使えるようにならないとダメなのですが、指導してもなかなか改善されない場合は、無地のノートに切り替えることをお勧めします。中3の私のクラスでは、入試問題やテストに関することは、すべて無地のノートに取り組ませています。無地のノートだと、図形や表をまっすぐ書けない生徒もいるのです。本番どうするんだろう?と心配になってしまいます。
同じ授業を受けて同じ問題を解いていても、生徒によってノートの消費量は4~5倍は違うでしょうか? その消費量と、成績アップ率には、正の相関関係があります。特に、女子生徒にその傾向が顕著のような気がします。字が小さかったり、ノートに詰め詰めで書いてる女子生徒で、成績が上がった生徒はほとんど記憶にありません。
算数・数学では、図形や表などをノートに書く場面が多いのですが、入試問題のレベルになると、ある程度大きく書かないと書き込みをしきれない場合が多いのです。小さく書いている生徒に限って、条件を読み落としたり、見間違えたりします。私の感覚だと、ノートの1ページに解くのは、せいぜい2問までだと思います。問題によっては、1問でもOKなぐらいです。
また、板書(ホワイトボード)を写したり、問題を解くだけがノートの役割ではありません。自分で気づいたことを書きこんだり、後で調べたり質問したりすることを明確にしておいたり、間違えた問題を横に解き直したり… 簡単に言うと、後で復習する時に使わないと、ノートを取る意味がないわけです。
そんな視点でノートを作れるようになっていけば、自然とノートの消費量は増えていくのです。

〇ノートに図形を書いたりする時に、美術のデッサンのようにシュッシュッと書いたり、2度書き、なぞり書きをするような生徒は伸びません。これは経験則としか言いようがないのですけど…
また、うまく言葉で表現ができないのですが、ノートを取っている時に、鉛筆(シャーペン)を持った手が無駄な動きをすることが癖になっている生徒も伸びないケースが多いです。
具体的に言うと(頑張って表現してみます)、ノートに書いた後、消しゴムのカスがないのに、右手の小指でノートの上を払うような仕草が癖になっていたり(常にそんな感じで小刻みに動いている)、書道のように、大きく腕を振りかぶって(?)書き始めて、筆使いのように払ったり、中にはフォロースルーまでついていたり… 言葉にすると、本当にそんな生徒いるの?と思われそうですが、これが結構いるのです。そんな無駄な動きをしていると、テストの時にうまくいかないですよね。疲れちゃうし…
貧乏ゆすりや、椅子に座り直すことが癖になってしまっている生徒も、同じ理由でOUTです。これらの仕草は、精神面で不安定になっていると出やすいのかもしれません。

〇ノートを取るスピードも、今後の成績の伸びに直結します。成績が上がる生徒は、ノートを取るのが速いです。ゆっくりのんびり取っている生徒は、やはりダメなのです。
授業をやっていて、板書をしてノートに写させてから説明しようとすると、早い生徒と遅い生徒では、2倍くらい時間に差がついたりします。
字を書くスピードの差ではありません。速い生徒は、パッとホワイトボードを見て、文章等をまとめてノートに写すことができます。中には、手元を見ないで顔を前に向けたままノートを取れるような生徒もいます。(こうなると、プロの技ですね) 遅い生徒はそれこそ1文節ごとにホワイトボードを見て写したりしています。顔が何度も上下するので、とても分かりやすいです。
これも、能力というよりも、習慣の差だと思います。意識の差だと言ってもいいかもしれません。その証拠に、速くノートを取る練習・訓練をすれば、誰でもスピードは上がります。
ノートを取るスピードが重要なのは、授業の聞き方・理解度に差がつくということもありますが、テストを解く時のスピード感にそのまま直結するからです。

〇復習ノートの質も、成績の伸びに直結します。成績が上がる兆候はいろいろありますが、一番分かりやすいのは、復習ノートの質が変わってきたら、その後テストで結果も出てきたというケースだと思います。
これは塾の講師の責任も大きいと思いますが、私が一番意味がないと思うのは、授業のノートとほとんど変わらないようなノートをもう1度作らせて提出させているケースです。時間の浪費だと言ってもいいくらいです。
少なくとも、自分の言葉でまとめ直したり、大事なとこと・覚えることをピックアップしてまとめたり、間違えた問題を解き直したり、そんなことをしなければ、「復習」の意味がありません。機械的にノートを複製することが癖になってしまっている生徒は、まず伸びないと断言してもいいでしょう。
問題の解き直しをする場合も、ただその問題の答えを出すだけでは、学習効果が減じてしまいます。何が分かっていなかったのかをまとめたり、どこでどんなミスをしたのかを分析する必要があります。次にテストで出てきた時に、きちんと点数を取れるような復習をしないと意味がないのです。
復習ノートを作ることは、目的ではなく、成績を上げるための手段です。そのことをきちんと理解して取り組んでいる生徒は、伸びる可能性が高いということなのです。

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