家族力を無視した家づくりをしてはダメ - 建築プロデュース - 専門家プロファイル

松岡 在丸
松岡在丸とハウジング・ワールド 
東京都
建築プロデューサー

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対象:住宅設計・構造

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家族力を無視した家づくりをしてはダメ

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家づくりのプランする際に、「夫婦の部屋」「子供部屋」「お爺ちゃんとお婆ちゃんの部屋」という考え方でまとめようとしていないでしょうか。

これは、家族力というよりも、「個」を重視した考え方です。

家族力、つまり家族としての結束力や絆などの強さを育てるのに必要な、別の指標での考え方が大切なのです。


親子が自然に話し合える場所は?

親子関係を強化するためのコミュニケーションは、家のどの場所で図るつもりでしょうか。子供の部屋や夫婦の部屋というわけにはなかなかいかないでしょうね。

やはり、リビングやダイニングで一緒に家事を楽しんだり、キッチンで何かをしながら会話したりということが自然かもしれません。


祖父母と孫たちが楽しく過ごせる場所は?

お爺ちゃん、お婆ちゃんがリビングに出て来たがらない、ということではいけません。しかしながら、リビングにお客さんが居るときなど、なかなか上手くはいかないものです。

いっそのこと、祖父母の部屋に、孫たちが遊びに来たがるような何かを設けてみるのはいかがでしょうか。例えば、最新のコンピューターを祖父母の部屋において、孫たちに教えてもらえるようにすることができるかもしれません。

そのためのデスクを用意したり、またリラックスして勉強できるようにお茶菓子を用意してみたり、と、工夫できることがたくさんあります。


家は、家族のコミュニケーションの場。それなのに、家づくりに、誰と誰がどこで交流するかということが念頭にないまま家づくりを始めてしまうわけです。

単に個室という考え方ではなく、どこで誰が交流する部屋なのかという意識でプランを立てると、設備や家具の置き方までイメージが沸いてくるでしょう。

いい家とは、家族の成員それぞれが互いにコミュニケーションが増し加わるプランニングが出来た家のことなのです。

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