のが基本的な役割ですが、万が一の時に、どういう分野でどれ程の経済的な穴が
あくのかは、誰しもなかなか想像できないことですよね。
しかし、想像できない=ニーズを明確に確認できない・・のに、先に商品を購入してしまうっていうのも・・・なんか順序が逆のような気がしませんか。
しかし、多くの方が、このニーズの確認、ひいては、目的・優先順位・価値観
をよく顧みずに、パンフレットを見て商品購入を決めてしまっているようです。
では、目的・優先順位・価値観をどのように確認するか、一例を示しましょう。
1.毎月の生活資金 2.子供の教育資金 3.家族の住宅資金
4.長期療養資金 5.死後の整理資金 6.老後の生活資金
7.相続対策資金
上記の7つのニーズが挙げられたとしましょう。
リスクの特徴からしますと・・・
1・2・3は、期間限定のリスクで、比較的大型保障を必要とします。
これに対し、4・5・6・7は、無期限のリスクとなります。
次にニーズの取捨選択を行いますと・・・
扶養家族を持たない方は、1・2・3は必要ありません。
お子さんがいらっしゃらない方は、2は必要ありません。
住宅を既に所有している方や、住宅ローンで団体信用生命に加入されている方
は、3は必要ありません。
また、資産額合計が基礎控除内での方は、7は必要ありません。
・・・こんな具合です。
ここで、A,B,C,Dの4人の方に登場してもらいます。
Aさん:子供2人を持つ世帯主、住宅ローン(団信加入済)でのマンション住まい
奥様はパート勤務
Bさん:夫婦共働きで、子供なし、賃貸マンション住まい
Cさん:独身女性
Dさん:年収2,000万円、資産評価10億円保有,、子供は成人(独立)
Aさんのニーズとその優先順位は、1、2、4、6、5の順
Bさん 〃 3、6、4、5の順
Cさん 〃 4、6の順
Dさん 〃 7、4の順
このように、家族構成、住宅環境、備蓄・資産状況によって、ニーズは区々
であることが、ご理解戴けたのではないでしょうか?
そして、そのニーズに応えるために適応する保険種目を選定し、調整を図る・・
こういう順序でプランニングをしていくと、フィット感が違ってくる筈です。
また、このような検討方法によれば、
上記のAさんのような方が、大黒柱の保障が一番手なのに、
その保障のことはそっちのけで、
医療保険や学資保険のパンフレットを中心に保険を検討する、
あるいは、扶養家族のないCさんのような方が、大型保障を検討する
ということは起こり難くなります。
いきなり、商品から選定すべきでないという根拠はここにあるのです。
是非、参考にしてみて下さい。