- 井上 みやび子
- すぐ使える株式会社 代表取締役
- 東京都
- Webエンジニア
対象:ホームページ・Web制作
- 原島 洋
- (Webプロデューサー)
- 井上 みやび子
- (Webエンジニア)
さて、世界はいわゆる「グローバル化」が進み、Web サイトを多言語対応する事も多くなってきました。その時に気をつけたい事を1点。
「サポートのスタッフも多言語対応できるように準備せよ」
現在は多言語対応 Web サイトの構築ノウハウも増えてきましたので、予算さえあれば自社ホームページを多言語サイトにリニューアルしたり、もしくは始めから多言語対応で Web サービスを構築したりする事も比較的容易になりました。
ただし、多言語化した Web サイトの収益性、有効性を考えたときに肝になるのは、サポート、つまり、個別の問合せに対応する部分です。この部分は、外注した Web 制作業者ではなく、運営者自身がマネージして行かなければなりません。
現在の多言語サイトの多くは、一昔前日本で「とりあえず会社案内を Web 化する」という発想で作られた日本語 Web サイトと、残念ながら同レベルと言っていいでしょう。
と言っても、Web サイト立ち上げ当初から他言語を駆使しなおかつ自社業務に精通したスタッフなどを用意していたら、収益が出る前に倒産してしまいます。
という事で、Web サイトを多言語対応する時になるべく無理なく始めるためのご提案をいくつか。ちょっとした事ですのでぜひご検討下さい。
対応できない言語に「お問合せフォーム」を翻訳しない
問合せフォームが翻訳されていると、当然その言語でサポートが受けられるものと期待してしまうものです。でも、社内では、必ずしも日本語と同レベルのサポート体制が整っていない事も多いですね。
そのような場合、対応できない言語で問合せフォームを作るより、「問合せは日本語と英語のみ」などと割り切ってしまった方が、お客様側のストレス(問合せしたのに返事が来ない...)が少なくて済みます。
実は多言語 Web サイト制作時は、全ての言語でページを同じように準備した方がイレギュラーな構成が無くて楽なのですが、そこは、運営時の事を優先して考えて決定しましょう。
対応できる時間帯について記載する
他言語でのお問合せは時差のある場所から来る事が多いですので、日本の営業時間帯に対応する体制だと、場合によっては対応がとても遅くなってしまう場合があります。
このような場合を考え「日本時間の月-金 9:00-18:00 にご回答をします。」などの記載をしておくと、返事に時間が掛かる場合でも待つのが少し楽になります。
逆の場合でも同じですが、やはり外国語がメインのサイトが「信用できるのか?」の見極めはとても難しいものです。問合せが少し遅くなっただけでも、「このサイトは利用すべきでは無いかもしれない...」等の判断をしてしまう場合がありますので、自分たちがいつ、何を提供しているかを予め書いておくのは重要です。
休日について記載する
同じように、日本の祝日や、お盆休みやお正月休みなど習慣的に長期休暇になるタイミングも日本に詳しい方でないと普通は把握していませんので、「年末年始の休業」など不定期の案内も出しておきましょう。
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