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初めてお会いしました
２００８年美鈴が丘小学校にカンナ講演&植栽
そのときであった方から
「会わせたい人がいます」と連れて行かれた宇品港のうどんやさん
カンナの育て方を教えて下さいました
宇根利枝さん
戦後 献水活動を生涯を通してされた女性です
絵本を頂きました
宇根さんのことがよくわかりました
立派な方です
原爆投下当時 宇根さんは幼稚園の先生でした
2.7kはなれたところで被爆しました
周りの人たちが「水」「水」とすがるのに
「水」は毒だから飲ませてはならないと聞き
心を鬼にして飲ませなかった
そのことが悔いられて・・・１０年の歳月が流れた
ある日観音様の滝にであい
この水をあの日亡くなった人たちに飲ませてあげたいと思った
それから宇根さんの献水活動が始まった
宇根さんは私がカンナを植えていることを知り
自宅前のカンナを上げる上げると言って下さった
すれ違いでなかなか会うことが出来なかったが
手紙と電話でお話をした
電話もなかなか繋がらないことが多く
それほど深い交流は出来なかったが
いつも気に掛ける存在でした
東京から美味しい水を持って広島入りをしたこともあります
カンナを応援して下さる方々と献水をしたこともあります
お互いに時間のない中
宇根さんあてにお土産を資料館の売店に預けたら
宇根さんも預けていた なんて言うこともあった
伊勢にお参りした後広島入りした時は
天の岩戸のお水をくんで届けた
小さい体で
腰の曲がった姿で 歩くのは私より早い
「今日は福岡のお客さんを山に案内して来たわ」
と電話で話して下さったこともある
そうかと思うと
電話なってたけれど
風邪引いてこたつで寝てたから出られなかったとか・・・
「漸く後を継いでくれる子がみつかったよ
こんど貴方にもね会わせるけん」
この時は私も安心した うれしかった
最後に電話したのは何年の１２月だっただろうか・・・
１２月２５日クリスマスの日だった
東京もとても寒い日で
宇根さんはお元気かなとお電話した
何回もならし 漸く宇根さんが出られた
「やまあんないしよった つかれた」
「貴方にカンナ上げるけ 好きなだけ持って行ってね」
いつもカンナのことを気にかけて下さる
２０１２年２月１０日突然亡くなったそうです
さっきまで元気にしていて
そのまま倒れて亡くなったそうです
享年９３歳・・・・・
今回広島を案内して下さった方が
「宇根さんが橘さんの話をよくしてらした」と話して下さった
一緒にお墓にお参りした
漸くカンナを頂きに行く
ご自宅の取り壊しが始まったところで
庭の土はほぐれて柔らかくなっていた
１年間手つかずのままだったようだ
ちょうど大きな球根がむきだしになっていた
その球根を頂いた
いくつか掘り起こした
そのうちのいくつかは 案内下さった方がお持ちになった
２つは私から太光寺に差し上げて供養して頂くことにした
写真は私が育てる宇根さんのカンナです
宇根さん 安らかに眠って下さい
宇根さんの志は受け継がれていきます
２５歳で被爆
３５歳で観音様の滝に出逢い
献水をして生涯を終えられた
宇根利枝さん 立派な女性です
宇根さんおいくつくらいの時でしょう
宇根さんのカンナの球根です
宇根さんを主人公にした絵本です
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