「恕」これが出来たら・・・しかしこれが難しい。しかし・・・

「恕」を科学的に紐解いてみる


「恕」

孔子の教え

一言にして以て見を終えるまでこれを行うべきもの有りや

「其れ恕か　己の欲せざること人に施す事勿れ」


キリストの教えは

「人々からして欲しいと望むことは、人々にもその通りにせよ」


いずれも　自分が基準になっているかもしれませんね



では　これを相手を基準にすると・・・・

確かに　相手の心の中は見えないですものね


相手の心は見えないからこそ

せめて自分がしてほしく無いことを

せめて自分がしてほしいことをすると

考えるわけです

これなのですね

「せめて・・・」なのです

「最低限は・・・」なのです

だから　時々間違うことも有るのですね

だから「ゆるす」とも読むのだと私は思うのです

『「恕す」の「ゆるす」は受け入れること』と恕学では紐解きます

『「恕」はお互いに想いを馳せ合うこと』と恕学では紐解きます




さてもうひとつの教えを紐解いてみます

TOC理論の創始者ゴールドラット氏の教え

「相手の立場にたって考える」を紐解きます


まずはことばの説明をしておきます

この視点で展開されるTOC【Theory of Constraint(s)】

UDE【Un Desirable Effect】とは　望ましく無い現実に起きている現象


ゴールドラット氏は「相手の立場になって考える」とは

「相手のUDEを考えてやること」と解いています

そして　そのDE【Desirable Effect】望ましい現象を導きだすことだと

相手の心は読めないけれど

相手の不平・不満　

望ましく無くて困っていることは

聞き出すことが出来ると言うことなのであります


聞き出すことが出来れば　

あって欲しいことが見えてくると言うものなのです



TOCは「恕」を科学的に紐解くひとつの方法だと感じています


難しいことを　少しでもわかりやすくすることが「紐解く」と言うこと


ゴールドラット氏の考えを取り入れてみるのは

恕学にとって望ましいと感じるこのごろであります
橘凛保　書