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閲覧数順 2024年04月25日更新

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山中伸弥京大教授のiPS細胞特許

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山中伸弥京都大学教授のiPS細胞の作成がバイエルの研究員よりも遅かったので特許で先を越され、研究や実用化に支障が出るのではないか?という記事が連日新聞をにぎわせている。

文部科学省も山中教授の発見はノーベル賞にも匹敵する近年まれに見る成果と思っているのか、33億円の予算を付けている。

そして、知的財産本部でも山中教授のiPSの特許保護について支援しようという動きがあり、弁理士会でも支援することになっている。

だが、この研究につながるマウスでの成功は2年前に既に公表されていた。本来であれば、その時点で世間が騒ぐべきだったのだろうが、韓国での論文捏造事件の影響か、あまり話題にならなかった。

もちろん、専門家は高く評価し、山中教授も東京テクノ・フォーラム21賞を皮切りに、日本学術振興会賞、大阪科学賞、朝日賞、マイエンブルク賞、ロベルト・コッホ賞、科学技術特別賞等多くの賞を受賞している。

特許について騒がれるのは成果が出てしばらくしてのことが多いが、田中耕一さんのときもそうだったが、非常に画期的な発明の場合、特許保護があまりされないこともある。これは企業特許部(今回で言えば大学知財本部)の認識が短期的であることや、科学の最先端の本質的な意味を理解できる人が少ないことも関係しているだろう。

これは米国のGoogleの特許についても言え、彼らの特許は誰もが断り、最後の最後で何とかファンドが付いたが、それがスタンフォード大学に300億円の収入をもたらしている。

このような多くの人が利益につながらない、と思う発明の中にも巨額の利益を生む発明が存在していることを肝に銘じて、発明を発掘したり、ライセンス活動をすべきと思っている。
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