- 原田 将孝
- GLS予備校 校長
- 塾講師
対象:子供の教育・受験
昨日、待ちに待った尾道北高校での講演会を開くことが出来ました。
12月にお話をいただいてから何度もメールにて打ち合わせを重ね、構想を練りに練った上での講演会は、大盛況のうちに終了したようです。
生徒にも先生方にも、「あっと言う間の3時間だった、短すぎた」と言われたのは嬉しかったです。
実は、最初にお声かけくださった教頭先生をはじめ、先生方にお会いするのは今日が初めてだったのですが、お会いした瞬間からお互い話が止まらない止まらない…教育について真剣に考えている人間同士が会うと、やはりこうなってしまいますね。
今回の講演会を開く前に、生徒には私が作成した事前調査課題を解いてもらい、その結果を私がチェックしました。
事前調査に当たってご協力いただいた先生方には本当に感謝しております。
で、その調査の結果はだいたい予想通りだったので、それをもとに講演会で話す概要を決めました。
生徒たちとの対話を通しながら、楽しく進めるところは楽しく、諭すとことは諭し、締めるところは締めつつ、最後には自分の本気を伝えました。
受身型の講演会にならないよう、なるべく生徒に発言し、考え、話し合ってもらうよう工夫出来たのは良かったかなあと思います。
話した内容について書くととても長くなるので、今回はその中でいくつか箇条書きにしておきます。
・自分の経歴、今何をしているか、どうして今日指導しに来たのか
・みんなに学習の作法というものを知って欲しい、これで変わって欲しいという強い思い
・学力が思うように伸びないのは学習の作法を身につけていないのが原因
・中学生までは通用しても、高校に入ると通用しないのはなぜか
・塾に行ったり色んな参考書に片っ端から手を出す前に、やることがあるのではないか
・生徒同士で教え合う文化が必要、いわゆる有名進学校にはそういう風土がある
・語彙力の大切さ(漢字は書き取り以上に意味が大事)
・人間は言葉でモノを考えるので、国語は全ての基礎となる
・解答に至るまでの思考のプロセスを習得するのが勉強
・定義を正しく理解し、自分の言葉で言えるように
・英文読解に必要なのは単熟語力、文法理解に加え、構造把握力
・計算力が不足していると試験が解き終わらないだけじゃなく、普段の演習量も減る
・国公立二次試験(数学)で求められるのは数学的思考力、答案が書けなければ0点も
・これはこういう答えになる、ではなく、どうしてその答えを思いつくのかが大事
・頭に負荷をかけなければ学力は伸びない、筋トレと同じ
・わかる→できる→くり返すの流れ
・できた「つもり」、わかった「つもり」を無くせ
・学習の作法は生きる力となるものであり、マニュアル人間を脱出する手段
・一見下らないことのように思えても、徹底した原因分析をすれば意外なことが分かる場合もある
・自分自身の処理速度を常に上げようという意識で自分は変わる
今回の講演会をきっかけに、一人でも多くの人が変わってくれることを願っています。
講演会の後は先生方との懇親会に出席し、そこでもまた大盛り上がりになるという、とても充実した一日になりました。
今日はこれから先生に尾道を案内してもらい、お昼過ぎの新幹線で帰宅する予定です。
尾道を去るのも名残惜しい…と言いたいところですが、実は来週2年生向けの講演会を開くことになっているので、また尾道には来ることになります(笑)。
では、今日はめいっぱい尾道を満喫します!
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