テストで「ヤマを張る」という発想をなくす - 子供の教育・受験全般 - 専門家プロファイル

坪内 康将
独学指導者 
愛知県
塾講師

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対象:子供の教育・受験

大澤 眞知子
大澤 眞知子
(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)
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閲覧数順 2024年04月18日更新

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テストで「ヤマを張る」という発想をなくす

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「先生ー!明日のテスト、何がでそうですか?」


「あー今回のテスト、ヤマが外れた・・・」



当たり前のことですが、ヤマを張るという発想がある時点で成績はそこそこで終わります。


なぜなら、ヤマを張る時点で対策ができていないわけで、ヤマが仮にあたっても大した成績まではいきません。


もちろん、そこで得た得点は実力でもなければ、もし点が悪くてもヤマが外れただけと勘違いするので、結局また繰り返します。



よく教材やワークなどで「よく出る!」「ここが出る!」という印が書いてある問題がありますよね。



平均点そこそこの生徒は、そこだけを何度も勉強します。だから、そこそこなのです。


そこそこを脱したい生徒は、よく出るとか、ここだけやっておこうみたいな言葉を無視してください


成績をそこそこから脱したい人は、出る頻度とかは関係ありません。


簡単な問題でも、難しい問題でも出されたものは当てていく。


出されたものを食べる

というシンプルな考え方が必要です。



だから、

中学生の定期テストだと、学年1ケタの生徒は


【難しい問題まで日ごろ勉強しておく

→テスト週間は学校の教材に専念】


というテスト対策をします。



しかし、そこそこで終わる人は


【通信教材や塾のワークの、ここが出る!問題を解き続ける】


で終わっています。当然、日ごろも難しい問題まで経験していないので受験で使える力まで達することなく進んでしまいます。




結局、最上位層は「学校のワークにある細かいところも勉強している」から取れているのです。





出そうなところだけ


テストに出すよと言われたところだけ


よく出る問題を集めた教材だけ



それだけを勉強して高校に上がる生徒は、高校でも「先生に出るといわれたものだけ」勉強したり


「誰かに予想してもらう」か「自分でヤマを張る」ことで乗り切ろうとしてしまいます。





大学受験をする高校生は、受験教科は絶対にヤマを張ってはいけません。


定期テストはもちろん、センター試験や入試問題も「今年はここが出る」みたいなものに執着するのは止めましょう。





実は、学習塾もそうですし教材会社でも

「うちの問題がテストに出ました!」

という実績を謳いたがります。


皆さん一度は見たことがあるでしょう。

「ここがテストに出ました!!」

「○○年度入試で同じ問題が!」みたいな言葉を。



塾屋では絶対にそれを自慢しません。もちろん、後から生徒が「ここ、そのまま出たよ」とか言ってきますが、何も誇らしい気持ちはありません。


それを反復させるくらいなら、後々ずっと使える授業をする時間に使います。


一例を挙げると、中2で不定詞を習ったときに、学校では「○○用法」とか、「wantのときは不定詞」ということを習いますが、塾屋の授業では「なぜwantはtoしかダメなのか」「本当は不定詞に○○用法なんて存在しない」という内容まで授業をします。




よく出る問題だけをやらせるのではなく、成績最上位の生徒たちがしている勉強方法でテスト対策をさせています。


日ごろは、学校で習うレベルと、それ以上の問題を経験させておき、テスト対策では学校のワークの復習を徹底させています



そうすれば、大学受験をするときでも、日ごろは受験勉強をしながら、学校の定期テストのときには学校の教材だけで点を取れるようになります。



中学生のうちから、大学受験まで考えて具体的な指導をしているのは珍しいかもしれません。



全員が大学受験をするわけではありませんが、それでも、このサイクルを身につけておけば、いざ大学受験になっても抵抗なく進んでいくでしょう。



大学受験を現役で合格するには、こうした

数年前からの土台が必要だと考えています。


大学に行かせたい 国公立大学に行ってほしい


という方は、ぜひとも小学生、中学生のときから「先を見ている」塾を選んであげてくださいね

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