- 松下 雅憲
- 株式会社PEOPLE&PLACE(ピープルアンドプレイス) 代表取締役
- 東京都
- 店長育成・販売促進ナビゲーター
対象:人材育成
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「まったくお前は・・・何回言わせたらわかるんや!」
「何回も同じ事言わせるな!」
お叱りのシーンで良く聞く台詞です。
なぜ、あんなに叱られていたのに、また同じ事を繰り返すのでしょう?
なぜ、同じ事を何回も言われているのにちゃんと出来ないのでしょうか?
答えは簡単です。
難しいから?・・・いいえ。
ちゃんと理解していないから?・・・うう~ん、まあそれもあるかも知れません。
もっと単純です。
「聴いていないから」なのです。
「聴いていません」からね。
もちろん「聞こえて」はいるのです。
しかし、「聴いて」はいません。
だから、
「お前は人の話を聴いてるのか?」
と言っても効果はありません。
例えば、
お母さんが、子供を叱るとき、毎日毎日朝から晩まで矢継ぎ早に叱りますよね。
いったい何回叱るんだろう?と思うくらい叱ります。
いっぽう、叱られている方の子供は、叱られながらもう次のことを考えています。
なので、翌日また同じ事で叱られます。
「いつまで寝てるの、早く起きなさい」
「ちゃんと手を洗いなさい、と言ったでしょ」
「ハンカチ持った。もう、忘れちゃあダメでしょ」
これって、大人になって上司から叱られても同じなのです。
たくさん叱られている人は、もうなれています。
どれくらい我慢して聞いていたら、解放してくれるか?
何と言って謝ったら許してくれるか?
どういう態度を取ったら諦めてくれるか?
を知っているのです。
なので、子供同様に、叱られながら別のことを考えています。
叱られているときに、真摯にそれを受け止め、反省し改善に取り組む人は、
「何回同じ事を言わせるの!」
何てことは言われません。
言われる人は、聞いていないのです。(もちろん、聴いてもいません)
こういう人を効果的に叱る方法は、ただひとつ。
①どうなったらいいか
②いつ何をするか
③やってみる
④どうだったか
この4ステップの繰り返しです。
決して、一度にたくさんのポイントを突いてはいけません。
また、④が抜けてもいけないのです。
1回のお叱りに1個だけ、最後は報告とフォローです。
よく「反省文」を書かせる上司がいますが、書かせてそれで終わっちゃうことがあります。
具体的な行動に移し、それを見直すことを繰り返さないと成長はしません。
この4つのステップを繰り返すには、叱る側にも忍耐が必要です。
けれど、何度も何度も同じ事を叱るよりは、圧倒的に効果がありますよ。
「まったくお前は・・・何回言わせたらわかるんや!」
「何回も同じ事言わせるな!」
毎日こんな事を言っているあなたは、ちょっとこの4ステップをお試しあれ。
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