先日、 NHKで放映された番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」に対して「攻撃性のある犬に対して、体罰も仕方がない。」と言う意見や、「それでも、体罰は良くない。」「かわいそう」という意見がSNSなどで出ているようです。
今はインターネットなどで情報が氾濫していて、(このコラムもそうですが)何が良いのか分からなくなってしまっています。あなたの持っている情報が信頼の置ける情報元であるかどうかを確認することが大切です。
今回、日本獣医動物行動研究会から「体罰についての声明文」が発表されました。家庭動物(犬や猫など)の行動問題を研究している臨床獣医師の研究会から体罰に対しての考え方を示しています。その中には問題行動に対する対処の方法も書かれていますので、問題行動に困っている方は一読していただけるとお役に立つのではないかと思います。
体罰に関する声明
日本獣医動物行動研究会は、飼い主、トレーナー、獣医師など動物にかかわる人が、家庭動物のしつけや行動修正のために「体罰」を用いること、またこれを推奨する行為に反対します。
体罰は一種の暴力であり、動物福祉を侵害する行為です。動物は体罰を受けることにより身体的だけではなく精神的な苦痛をも感じます。
私たちは、体罰に依ることなく科学的な根拠に基づき、動物福祉にかなった効果的で持続性があるしつけや行動修正の手法を開発・研究し続けること、それらを社会に発信・啓発し続けることに邁進します。
補足資料
本研究会では、本声明の内容を理解しやすくするために、以下のような補足資料を準備しております。