問題解決療法(1)
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2007-10-07 16:53
最も積極的・効果的な対処方法は「問題解決」です。そこで、これを治療的に援用した「問題解決療法」をご紹介いたします。具体的に上記の手順に従って進めます。画像をクリックすると拡大されます。
1問題の提起
まず問題を知覚することからはじまります。これは「問題への感受性」とも言い、自分や周囲の問題を積極的に気づくことで得られます。その際は「自分だけの思い込み」といった認知のゆがみ(後述)を排除する必要もあります。更に問題を解決することに、積極的・挑戦的になる態度も求められます。従って、ある程度の精神的な健康さ、不安や抑うつの改善していることが前提になります。
2明確化・定式化
問題が明らかになれば、それは半ば解決したといっても過言ではありません。しかし実際に、問題は曖昧・混沌としていて、なかなか分かりません。そこで、情報を集める、問題の本質を明らかにする、目標を設定する、問題を解決する意義を再評価すること、が必要です。そのためには、集められた情報を、分かりやすい言葉で、具体的に、正確に書き出してみること、が有用です。可能ならば、図や表にしてみるとより理解しやすいでしょう。(続く)
銀座泰明クリニック