マライア・キャリー 激太りで歌手生命の危機!ただ今106キロ
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歌姫マライア・キャリー(47)が激太りして歌手生命の危機が取りざたされている。
米芸能サイト「レーダーオンライン」が報じた。マライアは11日(米国時間)、ラスベガスのシーザーズ・パレスの劇場で行ったコンサートに激太りした姿で登場してファンを驚かせた。ステージで歩くのもつらそうな様子だったという。10曲を披露したが、1曲終わるごとに舞台裏に引っ込んで休んでいたそうだ。「彼女は明らかに口パクでした。舞台裏の楽屋で衣装を変えるのに15分もかかっていました」と観客は語る。「散々でしたよ。13センチのハイヒールを履いていましたが、数センチしか歩けませんでした」と関係者もマライアの惨状を指摘した。
現在の体重は約106キロにまで増えているという。肥満の問題に詳しい医師は「このままだと手足が不自由になる関節炎を引き起こす可能性があります。さらには心臓の疾患、高血圧、糖尿病になりやすくなり、がんになるリスクも高くなります」と警告した。また、マライアの関係者は「彼女は太り過ぎて今まで着ていたすべてのステージ衣装が窮屈になって動きにくくなっている。さらには2時間近いライブを行うスタミナがなくなっています」と打ち明けた。
2006年にも激太りしたことがある。その後、もとのスリムなボディーに戻ったが、13年に再び激太り。そして、またスリムな体形に戻った。太ったりやせたりを繰り返しているマライアだが、果たして今回はベスト体形を取り戻せるか――(東スポWebより)
マライア・キャリーさんは、全米No1シングル18曲を誇る歴代No1女性アーティストであり、その記録はビートルズやエルビス・プレスリーと並びます。20歳時、ウェイトレスをしながらバックコーラスをしている時、CBSレコードの社長へデモテープを送ったことにより「Vision of Love」でシンデレラ・デビュー。「7オクターブの音域をもつ歌姫」ともてはやされました。以来2000年までの10年間、出す曲は全米No1をヒットしました。それらをまとめたのが初のベストアルバム「#1‘s」です。
マライア・キャリーさんはアフリカ系アメリカ人の父とアイルランド系アメリカ人の母の間に生まれたハーフであったため、幼少期に人種差別を受けたといいます。3歳時に両親は離婚をしました。このため「自分には居場所がない」と感じていたと語っていました。太りやすい体質のようで、7年前の妊娠時も30㎏以上太り、妊娠糖尿病に罹患したようです。現在47歳、更年期を迎え、代謝は更に落ちるため、ダイエットは容易ではないと思われます。なお、身長173㎝にて、現在の体重106kgは、BMI (Body Mass Index)=35.42です。BMI=体重÷(身長)²と計算します。BMI=22が適正体重、最も病気になりにくいされ、身長173㎝の場合、体重65.84㎏と計算されます。
マライア・キャリーさんに限らず、アーティストと呼ばれる方に急激な体重増減を認めることが少なくありません。おそらく気分の浮き沈みに相関して食欲や運動量が上下するのでしょう。ドイツの精神医学者クレッチマーは「体格と性格」において、「肥満型」を「循環気質・躁鬱気質」と定義しました。このタイプの人は一般的に社交的で善良、親切で暖かみのある性格の人です。 気分が高揚しているときはユーモアがあり活発に行動します。 その反動からか周期的に沈み込む時期もあります。理解は敏速で自己の過大評価におちいらない限り、社会で最も成功をおさめやすいタイプです。 対人関係においてこのタイプの人は、ユーモアに富んだ性格で人に好かれやすく、人の間に入って潤滑油的な役割を果たします。
ちなみに「細長型」は「分裂気質」と定義しました。「分裂」とは「精神分裂病」に由来しており、現在は「統合失調症」と呼ばれています。クレッチマーの気質分類も「統合失調症気質」と改めるべきかもしれません。このタイプは感受性が鋭く、自分の外側、内側の変化を敏感に感じとります。一般的に知性の高い人が多いです。内省過剰な面もあり、良い意味では常に自分の内面を見つめることができますが、 必要以上に感じとったことを気にしすぎ不安定な状態になりやすいです。普段とは異なる場面で消極的で弱気な面が出てしまい、自分の力を発揮出来ないこともあります。 対人関係においては、攻撃的になることがなく信頼できるタイプです。
マライア・キャリーさんのように幼少期の劣等感が食行動に異常をもたらすことは少なくありません。特に女性は思春期以降、他人からどう見られているかという、自分の容姿を気にするため、ともすると拒食と過食を繰り返してしまいます。すなわち自尊心の病理や、自己愛パーソナリティーの問題が考えられます。自尊心や自己愛というと、プライドの高い、尊大なイメージを抱きますが、実際はその逆で、劣等感の裏返し、本当の自分を愛せないパーソナリティです。このため過剰に痩せた体型や高価な服装、宝飾品などで自分を着飾るのです。
治療者は「あるがまま」の自分を愛せないことが病理の中核であるということを伝えます。そして素顔になり、自然体で生きていくことが必要であることを繰り返し説きます。それには治療者との一対一の上下関係より、同じ悩みを持つ者同士による「集団精神療法」や「自助グループ」の方が共感を伴いやすく効果的と考えられています。マライア・キャリーの姿を見て、「私も・・・」と思っていらっしゃる方も少なくないはずです。