美しさと自分らしさ〜親子関係(2)
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2007-01-10 00:00
母親の愛情が強過ぎてもいけません。特に思春期以降も親との関係が強過ぎると、愛情は支配や束縛となり、本人の自立を妨げてしまいます。いつまでも親の期待や価値観に左右され、自分の人生を生きられなくなります。また逆に誇大的な自己像を抱かせ、現実にそぐわない理想を求め続けてしまうこともあります。女性ならば限りない美しさを、男性なら限りない成功を求め、周囲の注目や賞賛を要求します。この心理は「自己愛」や「自尊心」と言い、少なからず誰でも持っているものですが、過剰になると自分を追い込み、周囲と軋轢を生じ、不幸な人生を招くことになってしまうのです。
従って、思春期以降は自分の内面と外界とを客観的に認識し、身の丈に合った人生を生きることが大事です。それには時に幼少期から記憶をたどりながら、どうして自分が今そのように考えて振舞っているのかを熟慮することも必要です。銀座泰明クリニックでは、美しさや自分らしさを求め過ぎる余りに生き辛い毎日を送っている女性や青年のお話をうかかがい、ご両親との関係を含め、より楽に生きられる道を共に探ってまいります。
銀座泰明クリニック