対象:投資相談
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はじめまして、祖父が株を所有していた日本国内の会社のアメリカに所在する子会社が独立したため、その会社の株が分配されることになりました。そこで移管手続きをするべきでしたが、祖父が入院中であったため移管の手続きができませんでした。その後、祖父が死亡したため相続をするにあたり、日本の証券会社に問い合わせたところ、日本国内での移管手続きの期間が終了していることと、手続きに必要な「割当通知書」という書類を祖父が紛失していたため国内では相続の手続きができないのでアメリカの名義書換代理人の会社と直接やり取りするように言われました。そこでそのアメリカの代理人会社に問い合わせたところ、祖父名義の株を相続人に所有者を変更するための書類が送られてきました。その中に、銀行でMedallion Signature Guaranteeと言うサインをもらう箇所があリ、そのサインをもらってこなければ名義変更できないと言われました。アメリカ領事館に確認したところ日本国内でサインできるところはないと言われ困っています。そのことを代理人会社に伝えたところ、このサインが無ければ絶対に名義の変更ができないと言われました。どうすれば祖父名義の株式を相続人の名義に変更して売却できるのでしょうか?何かいい方法は無いでしょうか?相続人は私の母であり、私も含めて国内外の株式に関して全く知識がありません。
MNさん ( 三重県 / 男性 / 35歳 )
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Medallion Signature Guarantee
MN様、こんにちは。
相続は、法律、税金、評価などの様々な問題が発生します。
ここでは、medallion signature guaranteeについてお答えいたします。但し、米国の名義書換代理人が伝えてきた「名義変更をmedallion signature guaranteeのサインで行なえる」という前提です。
米国では、株式の名義書換や移し替えについては、特別に署名保証が求められる証明制度が存在します。名義書換代理人(Transfer agent)は、署名偽造等に備え、書換え等に伴う損失や債務を制限するために署名保証を求めます。
署名の保証行為は、商業銀行、貯蓄銀行、Credit Unionや証券ブローカーやデイーラーなどの金融機関に限られており、米国外の金融機関の署名保証は一切受け付けられません。また、公証人のサイン証明も受け付けられません。
現地に於ける証明制度にはSTAMP(Securities Transfer Association Medallion Program)とSEMP, MSPの3つがあります。例えば、STAMPの制度には、7000以上の米国およびカナダの金融機関が加盟しています。この制度に加盟していない金融機関や加盟金融機関と取引がない場合は、これらの金融機関からはsignature guaranteeを取得することはできないとお考え下さい。
従って、medallion signature guaranteeを取得するには、まず、米国内の金融機関に口座を開いてサイン登録をする必要があります。しかも上記の3つの制度のいずれかに加盟している金融機関であることが求められます。加盟金融機関によっては、実務的に取り扱わないところもあるやに聞き及んでいますので、口座を開設する前に、
1)名義書換代理人がsignature guaranteeを受諾できる米国内での加盟金融機関名の把握と確認
2)medallion signature guaranteeの発行業務を手掛けている金融機関なのかどうか
の2点をチェックする必要があります。
評価・お礼
MNさん
早速ご回答をいただきありがとうございました。長い間国内のさまざまなところに問い合わせてもわからなかったことがこんなに早くわかるとは思いませんでした。本当にありがとうございました。ところで米国内の金融機関に口座を開設し、サイン登録するには本人が米国に行かなければならないのでしょうか?日本国内でできるところがあるのでしょうか?これから問題解決のため少しずつがんばってみようと思います。
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