カウンセリングについて

結論から言うと、いちがいに人間不信とアダルトチルドレンにはどの技法が効果的とは言えないものかと思います。

サクサラクさまが、アダルトチルドレンであり、人間不信になったきっかけや、お母さんとお父さんと、どっちを求める気持ちが強いかによって、お父さん的な雰囲気のある治療者か、お母さん的な母性を感じる治療者が良いかで選んでみてはいかがでしょうか？

「うつ病には認知行動療法が効果的」とテレビや本では言われていたりしますが、やり方がマニュアル的に体系化されており、病院において、医師もわかりやすく使いやすい一面がある為、治った・効果があったという数値が統計的に出しやすいから、そう言われていたりするようです。
あまり治療者の技量により、治療の効果がさほど左右されることも少ないと言えるかもしれません。
比較的軽度の方に効果的な印象があります。

もう一つ、来談者中心療法というカウンセリング技法が日本で行われるカウンセリング技法としては多いです。
簡単に言えば「治療者は誠実に、あくまで来談者を中心に置いてお話しを聞く」と言うものですが、それが奥深く、治療者の経験や人柄が大きく治療効果を左右する為、当たりハズレはあるかも知れません。
訴えたいこと、話を聞いて欲しい気持ちが強い方、逆に親にも気持ちを話せなくて、感情を抑圧してしまいがちで、人に気持ちを話すことが苦手と思われるような方にはお勧めです。

精神分析は心理療法の元祖でもあり、認知行動療法も元は精神分析から派生したものです。
こちらは毎週のカウンセリングと、カウチベッドに寝て、頭に浮かんだことを話し、浮かんだことの連想から、また頭に浮かんだことについて話し合うというやり方が厳密に決められているのですが、現在の日本ではそこまで厳密なやり方をしている所は少なく、精神分析の理論を使って行う「精神分析的療法」と呼ばれています。
かなり治療者のセンスと技量が問われるやり方かと思います。
かなり、深い心の深層を扱う技法ですので、その分合っていれば重症な方にも効果が高いものになるでしょう。

例えて言えば、チェーン店のファミリーレストランであれば、無難に美味しいものが食べられるけれど、それなり。
料理人の個性のある美味しいものを食べたいと思えば、多少冒険してチェーン店ではないお店に行ってみる必要があるようなものでしょうか。

治療者のプロフィールを見て、その写真から受ける印象や、得意科目にアダルトチルドレンが入っているかどうかは、選択する上で参考になると思います。
ただ、私の例で言えば、プロフィールには恋愛恐怖症が専門と書いておりますが、特にアダルトチルドレンとは書いていません。
しかし恋愛恐怖症の方の多くはアダルトチルドレン的な要素をお持ちの方がおられる為に、アダルトチルドレンの心療も必須であり、実は専門科目には入っているわけです。
プロフィールを見ただけでは、そこまで読み解く事はできなものでしょうから、直接気になる治療者にはお問い合わせしてお尋ねになることをお勧めいたします。

資格や肩書立派であれば安心と思いがちですが、必ずしもそれがあるから、サクサラクさんにも効果があると言いきれない所が難しいものです。

ただ、相談者の方の悩みの深さにもよるのですが、「１回で治します」と言いきってしまう様なところは、個人的には信用できない気がします。
何がその方の問題なのか理解するだけでも、ある程度時間がかかるものです。
ましてやその方の心の在り様が変容して行くまでには、１回２回ではなかなか難しいものかと思います。

まずは１回、気にとまった所で受けて見て、その時の印象で継続するか、他も行ってみるか試してみられるしかないかと思います。

費用もかかる事ですから、あまり遠回りはしたくないものですよね。