対象:会計・経理
中村 亨
公認会計士
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外注費のお支払いについて
一般的はお話になってしまうかと思いますが、この外注費の支払につきまして、
最終的に仕入高もしくは外注費といった売上原価に含める場合、
支払時に売上原価に計上して、月末の棚卸仕訳のときに
この10万円を仕掛品(資産勘定)に振替えます。
この10万円は支払時に資産計上しておき、
納期のタイミングで費用に振替えるというかたちをとります。
たとえば、全部で30万円の外注費のうち、先に10万円を支払うとします。
1.支払った時
【仕訳】売上原価(仕入高or外注費)100,000 / 現預金 100,000
2.月末に仕掛品へ振替
【仕訳】仕掛品 100,000 / 期末棚卸高 100,000
3.翌月初に費用へ戻す
【仕訳】期首(or期末)棚卸高 100,000 / 仕掛品 100,000
納期が到来するまでは毎月月末に2.仕掛品/期末棚卸高という仕訳を計上して資産へ振替え、翌月初に3.期首(or期末)棚卸高/仕掛品という仕訳で費用化します。
4.納期が到来した時
このときに追加の20万円の支払が発生しますから、以下の仕訳を計上します。
【仕訳】売上原価(仕入高or外注費)200,000 / 現預金 200,000
納期の月の月初に3.の仕訳を計上しているので、すでに100,000円は費用として計上できています。したがいまして、納期の月は200,000円を4.のように費用計上するだけで、前もって払っていた100,000円については、何も処理しません。
(つまり、納期の月の月末に3.仕掛品/期末棚卸高という仕訳は計上しません。)
なお、請求書は必ず発行してもらってください。
(経費とするためには、請求書を必ずもらう必要があります。)
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
土木設計図作製の専従者で経理をしています。作図の仕事量が増加し他の方に外注することになりました。2009年12月契約し納期は来年の3月の予定です。先日相手先よりPCソフトをレンタルするので10万… [続きを読む]
edogawaさん (東京都/42歳/女性)
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