対象:一般歯科・歯の治療
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晝間 康明
歯科医師
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セカンドオピニオンについて
おはようございます.東京都立川市ひるま矯正歯科の晝間康明です.
私は矯正歯科専門の歯科医師ですので,インプラント治療についての回答できません.
しかし,矯正歯科治療中の患者さんからセカンドオピニオンを頻繁に受けている立場から,歯科領域におけるセカンドオピニオンについて回答させていただきます.
***Q:歯科の場合,別の医師にセカンドオピニオンを求める事はどうなのでしょうか?
***A:歯科でも医科同様にセカンドオピニオンを受ける事は可能ですが,セカンドオピニオンをする歯科医師される歯科医師ともに慣れている方は不足しているように感じます.
セカンドオピニオンをする歯科医師は専門の領域においてセカンドオピニオンが可能となるため,患者さんがインプラントのセカンドオピニオンを希望しているにもかかわらず,インプラントの経験の無い歯科医師にセカンドオピニオンを依頼してしまう事があります.経験の無い歯科医師でも何とか回答しようとする結果,不適格な情報を患者さんに与えてしまい,セカンドオピニオンを受けた事で患者さんが混乱する事がしばしばあります.したがいまして,セカンドオピニオンをしてもらう歯科医師を探す際はホームページなどでその歯科医院の専門や得意としている治療内容を十分に確認する事が大切でしょう.さらにセカンドオピニオンの診察予約時に,通常の診察ではなくセカンドオピニオンを希望している旨を歯科医医に告げ対応可能か否か受診前に確認しておくと良いでしょう.セカンドオピニオンを受けない歯科医院も少なからずあります.
また,歯科大学附属病院のインプラント科や口腔外科ではセカンドオピニオンを日常的に受けているはずですので,最初から大学附属病院を受診すると良いかもしれません.
補足
またセカンドオピニオンをされる歯科医師(現在の主治医)は,患者さんからセカンドオピニオン希望の申し出を受けると「治療に対するクレームか?」と不安になり,資料の貸出を拒んだり,患者さんとの信頼関係が壊れてしまう場合もあるようです(矯正歯科領域では良くあります).本来であれば,適切なセカンドオピニオンを受けるために初診時の治療方針や資料をセカンドオピニオンを受けていただく歯科医師に提供してもらい,現在の患者さんの抱えている不安や不具合が医学的に妥当か否かの判断材料とすべき所です.
記述されている内容から,主治医との信頼関係が崩れ始めている可能性もありますので,質問者さんが他院でのセカンドオピニオンを希望している事を伝える事で主治医との関係が悪化する可能性もあり,伝えるべきかどうかは判断に苦慮する所です.主治医との関係悪化を御懸念される場合は,主治医に告げずにセカンドオピニオンを受ける事を御勧めしますが,主治医の了解無しにセカンドオピニオンを受けない歯科医院もあります(現主治医とのトラブルを避けるため)のでやはり受診前に確認しておいた方が良いでしょう.
インプラントは矯正歯科同様に,口腔内の劇的な改善が可能で素晴らしい治療である事に間違いありませんが,治療をやり直さなければならない時に患者さんに対する様々な負担も大きくなります.セカンドオピニオンを受ける事で御苦労が増す可能性はありますが,今後不安を抱えて生活される事を考えるとセカンドオピニオンを受ける事を私は御勧めします.
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
歯科の場合、別の医師にセカンドオピニオンを
求めることはどうなのでしょうか?
インプラントをしましたが歯肉の具合がよくありません。
担当医師に診察して貰っても納得のいく回答がありません。
ハベコンさん (神奈川県/72歳/女性)
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