対象:インテリアコーディネート
小池 治夫
建築家
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ご自分の感性を信じて
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エレーヌ様が今、悩んでおられることは、よく理解できます。私も、設計業務で同じような場面に遭遇します。私は、こんな時、どんな風に考えて、デザインをするのか、そのデザイン思考をお話したいと思います。27帖の空間に大きな梁が横断しているので、空間が分断されざるを得ないわけです。この分断が、空間の用途によって、分節されたものなら、理にかなっているわけです。梁によって、空間がダイニングとリビングに分断されるのであれば、それに応じた雰囲気のある空間をそれそれデザインに盛り込むこむことにより、その必然性を感じられるようにデザインをすることだと思います。分節された空間がリビングであれば、リビング空間として、違和感のないデザインをすることです。そのためにどうするか、いうことです。その要素の一つとして、梁型に間接照明をデザインするということですが、そうすることによって、空間がどう感じられるのか、連続が、分節か、それを決定づけるのは、色々な要素(ディテイール)が関係してきます。分節を意識して、例えば、掘り込み天井を設け四周に間接照明を設ける。例えば、連続を意識して、小さな、ダミーの梁型を設け、大きな梁型もデザインの一部として、とらえる。方法は、色々あります。
分節が連続か、それぞれに、適したデザインは色々あると思います。どちらわ選択しても、全体でデザインするなら、それなりの空間が演出できると思います。今回は、梁型に間接照明を、どう取り付けるかの一要素のご質問ですので、その一点だけで考えると、どうしても安全パイの選択になり、圧迫感を避ける選択をしたほうがよいのかと思います。しかし、その時は、せめて、間接照明が壁面をきれいに照射するように、スリム型のシームレスの照明器具を取り付け、照射される壁面のテキスチャも、よく検討し、どういった明かりがほしいのか、全体のバランスを考えて、決定したほうが良いと思います。こういった悩みを持ってご相談されことは、それなりの感性豊かな人だと思います。
プロの人でも迷うわけですから、あとは、自分自身の感性を信じて、決定してください。そう迷うことが、感性を養う意味らで大切だと思います。
評価・お礼
エレーヌ さん
2015/02/25 12:59
貴重なアドバイス誠にありがとうございます。
拙宅の場合、LDKの各ゾーンがやんわりと分断されているケースかと思います。ちょうど、リビングの真上には天窓があり、かなりアクセントになっていますので、リビングの空間としては中心が決まっていて纏まっているのかなと思います。また、ダイニングにはオーダーで低めのシャンデリアも設置する予定ですので、こちらも中心が示されているかと思います。
天井や壁は塗り壁です。残念ですが特にテクスチャーのよいものではありません。ダウンライトは極力離すとして、小池様の「圧迫感を避ける選択をした方がよい」というアドバイスは、この場合は照明は梁下ではなく、天井から25センチ程度の位置に設置する方がよいというご意見ととらえてよろしいでしょうか。それとも間接照明自体なくした方がよいというご意見でしょうか。間接照明にとらわれておりましたが、小池様のコメントを拝見して間接照明を失くすという案もよいのではと思いましたので…。
小池 治夫
2015/02/25 20:53
高い評価ありがとうございます。具体的に現況を見ているわけでないので、明確に申し上げられないのですが、文面からイメージすると、、照明は梁下ではないほうがいいと思います。
素敵な住まいができることを、お祈りします。
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この回答の相談
お世話になっております。
リフォーム中ですが、LDKの中心にある梁の間接照明についてアドバイスを頂けたらと存じます。
LDKの広さは27畳程度ですが、その中心に梁があります。梁は、ダイニング空間とキ… [続きを読む]
エレーヌさん (東京都/43歳/女性)
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