
寺崎 芳紀
テラザキ ヨシノリ「年収1千万介護職員」は出るか?!
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こんにちは!介護経営コンサルティング・介護施設紹介「株式会社アースソリューション」の寺崎でございます。
介護職の給与水準が、他業種と比べて著しく低いと言われ続けて久しいです。
高齢者が増え続け、供給が全く追いつかず、かつ収入が基本的に保険収入のみということで、スタッフの収入も上がりにくい仕組みになっています。
介護は当面の間、供給が需要に追い付かない状況が続くと思われます。
ですから、介護職員の処遇を何とかしなければということで、随分前から「介護職員処遇改善加算」を導入しております。
2018年改定では、「介護職員特定処遇改善加算」が新設されました。
この処遇改善加算により、介護職員の給与水準がかなり上がっているという話を、最近いろいろ話を聞くのです。
先日聞いた話では、ある施設において夜勤を月に5回程度行っている職員は、年収が600万円位になっているとのこと。その施設では、夜勤を担当する常勤、日勤のみを行う常勤、そして非常勤のスタッフとで細かく配分基準を設けているようなのですが、上手に配分できているようで一般的に給与水準が高いです。
そうなると売上・利益管理が大変になるのですが、年収600万円の介護職がいるというのには、非常に驚かされました。
規模にもよりますが、例えば医療職の場合病棟看護師長であれば年収800万とか、看護部長でスト1千万を軽く超えるという話は聞きます。介護老人保健施設の看護師長であれば、概ね650万~700万は固いでしょう。
セラピストも、リハビリテーション科の責任者(医師以外)であれば、やはりそれくらいは軽く行くでしょう。老健のリハビリ主任で、年収800万もらっている方の話を聞いたことがあります。
介護職も、それと同じ水準になるでしょうか?
年収1千万介護士がどこかしこで出るようになれば、もっと介護の仕事も見直されると思うのですが・・・
制度設計上難しいですが、今後介護保険サービスの縮小が進む中、うまく保険外のサービスを組み込むことにより、高給取りの介護職が出てくるようにも思いますが、どうでしょうか。
お金の話をするのは、不謹慎で了見が狭いと言われるかもしれません。
しかしプロとして働く以上、努力や頑張り、もちろん経験や能力に裏付けされた評価は必要で、それはやはり金銭にて報いるべきです。
前述の通り、介護保険サービスだけでは、高給取りの介護士をたくさん排出することは難しい。
しかしキャリアアップの中で、大きな組織を取りまとめる介護長・介護部長のような役職者になれば、年収1千万位はもらえるような、そんな魅力のある職業になってほしいとは思います。