寺崎 芳紀
テラザキ ヨシノリ介護保険最新情報vol.920
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こんにちは!介護経営コンサルティング・介護施設紹介「株式会社アースソリューション」の寺崎でございます。
2月8日付で、厚生労働省老健局より「介護保険最新情報vol.920」が発出されました。
その内容とは、新型コロナウイルス感染症に関連する利用者(ご家族)に対し、介護サービス事業者がサービス提供を拒否することのないよう、呼びかけるというものでした。
特に、訪問系サービスや通所系サービス事業所において、コロナ感染が懸念されるという理由のみで、当該利用者様に対してサービス提供を拒否するのは、「サービス提供拒否する正当な理由」にあたらないとしているのです。
正直、文章表現にはもう少し配慮が必要だと思います。
あまりに無機質で、これでは冷たさだけが残ってしまうように思え、少々悲しくなりました。
反面、コロナを「正しく恐れる」ということも必要です。
あまりにナーバスになりすぎて、地域包括や居宅では、外部からの営業に対して過剰なまでに拒絶するところもあります。本当に、何を考えているのかと思ってしまいます。
そんなことをするのなら、事業自体をやめてしまえばよいのにと、本気で思ってしまいます。
通達に記載されていた「感染拡大地域に住む家族と接触があっただけで拒否」するのは、あまりにも行き過ぎです。感染者や濃厚接触者へのサービス拒否ではなく、です。
これは行き過ぎです。
確かにコロナに感染すると、高齢者や持病のある方は重症リスクが高まり、恐れるのは当然だと思います。
しかし、「正しく恐れる」ことが必要だと思うのです。
「コロナ感染=不届き者・犯罪者」といわんばかりの風潮が、事業者にそういう行動を起こさせているのだと思うのです。
利用者様にはマスク着用、手洗い・うがい・消毒の徹底を求めるのは当然。
同居される方も含め、徹底していただく。
サービス従事者で、こういったことを疎かにしている人は、さすがにいないと思いますから。
くどいようですが、「正しく恐れる」ことが大事です。