寺崎 芳紀(経営コンサルタント)- コラム「介護施設におけるコロナクラスター感染」 - 専門家プロファイル

寺崎 芳紀
介護事業所の開設から運営まで、オールワンでお手伝いいたします

寺崎 芳紀

テラザキ ヨシノリ
( 東京都 / 経営コンサルタント )
株式会社アースソリューション 代表取締役
Q&A回答への評価:
4.3/6件
サービス:2件
Q&A:12件
コラム:371件
写真:3件
お気軽にお問い合わせください
03-5858-9916
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。
印刷画面へ
専門家への個別相談、仕事の依頼、見積の請求などは、こちらからお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ
専門家への取材依頼、執筆や講演の依頼などは、こちらからお問い合わせください。
取材の依頼

介護施設におけるコロナクラスター感染

- good

2021-02-07 08:00

こんにちは!介護経営コンサルティング・介護施設紹介「株式会社アースソリューション」の寺崎でございます。


2月7日付で対象地域に発令された緊急事態宣言が、さらに1か月延長されました。

まだまだ不自由な生活を強いられることとなりますが、何とか我慢しなければなりませんね。


現在、医療機関がコロナに感染した患者様を治療するために、日夜懸命に努力をされていることは、今や誰もが知っています。本当に頭が下がる思いです。


しかし、特に重症リスクが高い高齢者(高齢者はほぼ基礎疾患あり)の生活を水際で支えているのは、医療機関ばかりではありません。介護施設も同様です。


それでも、福祉施設でのクラスカー感染は非常に多く、厚生労働省の調べでは1月25日現在で4,536件中1,129件発生しているそうです。


これを重く見た厚生労働省は、福祉施設に対して更なる感染拡大防止対策を徹底するよう、強く要請しています。


確かにその通りなのですが・・・


介護施設では今、コロナ感染者を出さないようにするために、本当に神経をすり減らしています。

毎日の検温や手洗いうがいは当然のこと、施設挙げて消毒を徹底し、ディスポを使って清潔を保ち、もう手の打ちようがない位感染対策をしているのです。


これ以上、何をすればよいのでしょうか?

ただでさえ、感染拡大防止策を徹底的に講じているのに、さらに徹底するよう言われても、何をすればよいかわからないという施設は、間違いなく多いはずです。


介護施設あるあるですが、施設内で転倒事故が発生した際に、再発防止策として「見守りの徹底」を挙げるケースが多いのを思い出しました。


見守りの徹底・・・

正直言って、再発防止策について真剣に考えていない方の発言です。


もちろん、見守りは大事です。

ただ、転倒事故が発生する原因は「見守り不足」だけではありません。

事故はない方がよいに決まっています。事故は限りなくゼロに近づけなくてはなりません。


しかし、残念ながら「ゼロ」にはならないのです。

その部分をまず認識した上で対策を考えないと、再発防止策を単に「見守りの徹底」だけで終わらせてしまうことになります。真剣に考えないから、事故はいつまで経っても減らず、下手をすれば増えるだけ・・・


「再発防止に向けた連携の強化」「更なる対策の強化」と国は言うけれども、具体的なところはどうなのでしょうかね。

全ての情報を確認したわけではありませんが、ただ声高に叫んだだけで具体性に欠ける内容では、あまり意味はないように思えます。


前述の通り、福祉施設ではこれ以上手を尽くせない位、感染防止対策を徹底しています。

来年度には、経過措置期間はあるものの、感染症(災害)BCPの策定等が義務化されます。

これから福祉施設は、感染症や災害が発生しても、最大限事業が継続できるように全社挙げて対策を講じていくことが強く求められていくわけです。


しかし、さすがに一事業所の力だけでは、どうにもならない部分があります。

国に対して何でもかんでも文句を言うわけではなく、今こそ国力が問われているのだと思います。

間違っても、国民に対して不要不急の外出自粛や飲食店での食事を制限しておきながら、国会議員の一部は夜の銀座に繰り出して猛批判を浴びるような、そんな恥ずかしい行動は起こさないでいただきたいですね。



プロフィール評価・口コミ対応業務経歴・実績連絡先・アクセスサービスQ&Aコラム写真