寺崎 芳紀(経営コンサルタント)- コラム「一生勉強」 - 専門家プロファイル

寺崎 芳紀
介護事業所の開設から運営まで、オールワンでお手伝いいたします

寺崎 芳紀

テラザキ ヨシノリ
( 東京都 / 経営コンサルタント )
株式会社アースソリューション 代表取締役
Q&A回答への評価:
4.3/6件
サービス:2件
Q&A:12件
コラム:371件
写真:3件
お気軽にお問い合わせください
03-5858-9916
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。
印刷画面へ
専門家への個別相談、仕事の依頼、見積の請求などは、こちらからお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ
専門家への取材依頼、執筆や講演の依頼などは、こちらからお問い合わせください。
取材の依頼

一生勉強

- good

2020-12-12 08:00

こんにちは!介護経営コンサルティング・介護施設紹介「株式会社アースソリューション」の寺崎でございます。


無資格の介護職員に対し、来年度から「(仮称)認知症介護基礎研修」の受講を義務付けることが決定しそうです。


これに対して賛否両論ありますね。

今回、3年間の経過措置期間を設ける予定のようですが、総じてネガティブな意見が寄せられています。

「こんな研修に意味があるのか」「そんな時間はない」「金がかかる」等々・・・


これも前からコラムで書いていることではありますが、勉強することに対してネガティブになるのは、いかがなものかと私は思っています。


訪問介護を除いて、介護職員は介護サービス事業において無資格でも従事できます。

通所介護事業所においては、特養とかと違い、あまり介助をする必要のないところもあります。

特にリハビリデイサービス等は、その傾向があるようです。

いわゆる送迎ドライバー等を「介護職員」として位置付けているところもあります。

初任者研修も持っていない方も、その中にはかなりいるようです。

本当に大丈夫なのかな、と思ってしまいます。



人材不足が深刻なので、間口を広げるという意味では仕方がない部分もありますが、こと介護に関して全く勉強をせずに仕事をするのには、私は違和感を感じてしまいます。


あまりこんなことを申してしまうと偏見にも取られてしまいかねませんが、介護職員の年齢が高い層には「勉強したって仕方がない」といって、事業所が行う研修にすら出ないという方が多い傾向があります。


批判する方の中には、「資格をとっても研修を受講しても給料は増えないんでしょ」と言っている方もいるようです。

しかし、介護の現場で仕事をするのであれば、勉強するのは当然のことだと思います。給与ももちろん大事ですが、介護の仕事をするなら勉強するのは当たり前のことです。

少なくとも、介護職員初任者研修くらいは修了していてほしい。


また、資格を取得すれば、給料は上がるはずです。そういう給与体系を整備しているところがほとんどではないでしょうか?


今回の研修義務化、確かにいろいろ突っ込む余地はあると思われます。

しかし、批判をする前に、勉強は必要です。

「研修は労働時間に含めよ。でなければやらない」という方も多いですが、そういう話を聞いてしまうと私はがっかりしてしまいます。

勉強を、投資と捉えることができないのでしょうか。そんなネガティブなことを言っているから、介護業界の給与水準は低いままになってしまうのです。自分たちでスキルを上げる努力をしない方が多いからです。



「時間がない」という方がいます。しかし、工夫はできるはずです。

今回の研修は6時間のカリキュラムとのこと。

6時間のタイムマネジメントもできないようで、どうするのでしょうか?


今回はeラーニングを活用するとのこと。それならば問題なく研修を受けさせることができます。

「できない」というのは、単なる言い訳だと思います。


費用も、それは事業所が当然に負担するものであり、万一でも助成金等の手当ては必要ない。

恐らく、そんなに高くない費用感となるのではないかと、私は予想しています。


人生、一生勉強なのです。

少なくとも、私はそう思っています。










プロフィール評価・口コミ対応業務経歴・実績連絡先・アクセスサービスQ&Aコラム写真