寺崎 芳紀
テラザキ ヨシノリレスパイトとコロナ感染②
-
こんにちは!株式会社アースソリューションの寺崎でございます。
今回は「レスパイトとコロナ感染」の2回目投稿となります。
要介護者等を介護するご家族の負担を軽減する「レスパイト」の目的で、短期入所サービスは大いに役立てられております。
しかしここへきて、コロナ前に比べて利用が減っているのは言うに及ばず、自粛期間終了後もなかなか回復しない状況が続いているのです。
どんな理由が考えられるのか。
2つ考えられると思います。
一つは、感染リスクを回避するため。
これはそう思われる方がいらっしゃるのも仕方がないな、と。
通所系よりも、昼夜にわたって密の状態になるサービスの利用は避けたい、という方は、実際相応にいらっしゃいます。
自粛期間中は、通所系でもそれが顕著に出ておりました。
お付き合いのある通所サービスがいくつもありますが、自粛期間中の利用控えによる影響を口を揃えておっしゃっていました。実際に、コロナ禍の影響で事業所を休止したところも相当ありました。
これにより業績は悪化し、閉鎖する事業所もあったようです。
今では事業所の懸命の努力で感染対策を万全にし(緊急包括交付金の支給も相まって)、だいぶ落ち着きを取り戻しつつあります。
短期入所系も厳しい状況に置かれました。
自粛期間中には利用控えが著しく、サービスを休止するところもあったようです。
ただ、通所系よりも長い間滞在する短期入所系サービスは、感染のリスクが高まるという考えなのか、通所以上にご利用を控えるケースが多かったようで、現在もなお苦戦が続いている事業所が多いということなのです。
これはご家族判断なので、仕方がない部分もあります。
理由の2つ目としては、滞在費の増加です。
昨年10月に消費増税が行われ、事業所としては介護報酬が上がったわけですが、逆に言うとご利用者様の
負担額が増えたことになります。
それ以外にも、食費や滞在費等がかかりますが、このようないわゆる「補足給付」というものが削られてきています。削られるということは、イコールその分ご利用者様側が負担するということになるわけです。
介護給付費実態調査が示す数値は、サービスごとに分析しますと、コロナ禍による影響ばかりが理由ではないように思えてきます。実際にそうなのですが・・・
コロナ感染のリスクを回避するため、あるいは自己負担を減らすため、レスパイトのメインとなる手段の一つである短期入所系を使わないとしたら、介護をするご家族はいったいどうされているのでしょうか。
この続きは、また次回に持ち越させてくださいませ。