寺崎 芳紀
テラザキ ヨシノリ訪問介護に「看取り加算」を新設検討
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こんにちは!株式会社アースソリューションの寺崎でございます。
10月22日に実施された介護給付費分科会において、訪問介護サービスが俎上に上がり、様々な議論が行われたことは、先日もこのコラムで書かせていただいた通りです。
その中で、来年度報酬改定で「看取り加算」を新設する検討に入ったとのことです。
私は過去に、訪問診療の仕事をしていたことがあります。
患者様宅へ訪問同行した際によくヘルパーさんとやり取りをすることがありましたが、特に看取り期においては、ケアマネさんやヘルパーさんの関わりが非常に重要であることを、私は痛切に感じておりました。
終末期に突入したご利用者様は、どうしても介助量が増えるため、介護度が高い方が多いのが実情です。
ですので、ヘルパーさんの介入が増えるわけですが、ご利用者様は精神的に不安定になることが多いため、そのフォローをヘルパーさんが行うケース、かなりあるのです。
ヘルパーさんは、通常の身体介護や生活援助等をするのが仕事であるわけですが、こういう精神面のフォローは終末期の方にとっては非常に重要であります。
そうなるとどうしても時間がかかり、次の援に支障を来すだけでなく、そういうヘルパーさんの努力が報酬に反映されないといいうジレンマがありました。
ですので、ヘルパーさんが提供したサービスに対して、報酬として評価するというのは非常によいことだと思います。
正式な決定ではありませんが、この加算の新設は、決定となる公算が強いと言われています。
ただし、加算の算定要件が厳しいものであると、あまり意味をなさなくなるような気もします。
そのあたりは、委員の方々で考えていただき、よい方向に進めていただきたいものです。