寺崎 芳紀(経営コンサルタント)- コラム「現場に出る社長」 - 専門家プロファイル

寺崎 芳紀
介護事業所の開設から運営まで、オールワンでお手伝いいたします

寺崎 芳紀

テラザキ ヨシノリ
( 東京都 / 経営コンサルタント )
株式会社アースソリューション 代表取締役
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現場に出る社長

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2020-10-27 08:00

こんにちは!株式会社アースソリューションの寺崎でございます。


前回のコラムで、株式会社出前館の中村会長のインタビュー記事(日経トップリーダー10月号に掲載)について、読んだ感想を書かせていただきました。


中村会長は、定期的にシフトに入り、配達業務を行っているとのこと。

経営者が現場の実態を把握し、サービス向上に寄与するため現場を見るというのは、非常に大切なことだと思います。


介護の世界では・・・


中小、それも1社で2~3事業所を運営する規模の会社では、社長さん自らがケアマネ・サ責等として現場に出ていることが非常に多いです。


では、介護において、経営者自ら現場に立つ実情はどうなのでしょうか。


出前館の実情とは少し(いや、かなり)違うようです。


もちろん、中村会長のように、現場を状況を把握しサービス向上に生かすという目的で、現場に入られている経営者もいらっしゃるでしょう。


しかし、実際はそうではなく、大きく2つの側面に分けられると私は考えます。

それは、


①経営者であるが、その前に現場が好き。会社を立ち上げたのも、自らがやりたい介護を実践するため。だから、現場に入る。

②人手が足りず、どうにもならない。だから、社長であろうが現場に入る。


ということです。


私は、両方の側面を見てきました。現在・過去のクライアントさんを見ても、①と②のいずれか、または両方の側面から動かれている経営者ばかりです。


自分自身も現場時代、経営者ではありませんでしたが、施設長としてあるいはエリアマネジャーであっても、現場が好きだったので入ることもありましたし、人手が足りないときは夜勤にも入ったりしました。

当時は経営者ではなくとも、実践してきて少しは理解しているつもりです。


中には、社長・役員が常勤としてシフトに組み込まれ、一般のスタッフと同じように現場で働いているケースもあるのですが、果たしてどうなのか。


スタートアップであれば、きれいごとなど言っていられません。

少なくとも軌道に乗るまでは、社長であろうが何であろうが、一丸となって皆とともに汗をかくことは必要だと思います。


しかし、もう数年事業を継続し、人員は潤沢でないにしても概ね現場が回っている状況でも、社長が常勤として現場に入り続けることは、果たしてあるべき姿なのかな、と私は考えてしまうのです。


もちろん、人手が足りないときは、この限りではありません。

お客様へのサービスの質を落とさないために、時に経営者が現場に入ることは当然あります。


このように、突発的・危機的な状況となったときは、ONE-TEAMでやっていかないといけません。


そうはいっても、社長は社長にしかできない重要な仕事があります。

ですので本来は、中村会長のように週1日程度、現場の状況を把握するという目的で入るに留めるのが理想です。


しかし介護の現場では、業務に追い立てられてしまい、本来の社長業に専念できない経営者が多いのが実情なのです。



法改正も報酬改定もある中、最新の情報を収集しなければならないのに、現場が忙しいとそんな暇もない。実際に社長自ら現場に入らなければ、どうにもまわらない。

どんなに現場が忙しくても、社長は社長業をやらないわけにはいかない。何故なら、社長業は社長にしかできないことだからです。


私は、そういう社長さんをご支援したいのです。

社長の代わりはできなくても、社長業の手助けはできると思っています。

ですので、もっと頼っていただきたい。


私自身が言うのもおこがましいですが、現場を経験してきた経験は伊達ではありません。

勉強もし、経験も積み、それなりに努力はしていますし、介護保険制度や基準についても、定期的に情報収集して勉強し、普通の方よりも知っているつもりです。


きっと、介護事業に何らかお困りの方のお役に立てると私は自負していますし、そう信じています。

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