寺崎 芳紀
テラザキ ヨシノリ自助、共助、公助、そして絆
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こんにちは!株式会社アースソリューションの寺崎でございます。
先日内閣総理大臣になられた菅義偉首相が、就任のご挨拶をテレビやネット(公式HP)等で拝見しました。
秋田の農家にお生まれになり、苦労され、地盤も全くない中でたたき上げでここまで登ってこられたのは、本当にすごいことだなと感心しております。まるで、現代版・豊臣秀吉のようです。
政治力はさておき、私は人間的にこういう「苦労人」を応援したくなります。
とはいえ、政治は結果がすべてですので、このコロナ禍を乗り切れるよう頑張っていただきたいものです。
ところで、就任挨拶の中で、表題にあります通り「自助、共助、公助、そして絆」という言葉がありました。
介護現場からは、批判もあったようですね。
国民は汗を流して働いて税金を納めているわけだから、まず政治が行うべきは「公助」ではないか、という意見です。
うーん、非常に難しい。
なぜなら、両方の意見も言いえて妙だからです。
国民の税金を適切に使うのは、至極当然。納税を義務にしているわけですから、その裏返しとして行政サービスを受ける権利があるのも、当然。
しかし、コロナ禍や人口減少時代の影響で、財政的には厳しい。将来的にはもっと厳しい。
だから、「公助」が中心ではなく、自分でできることはしてもらうという「自助」が先に立つというのは、もはややむを得ないというのも理解できる。
両方とも理解できるので、「難しい」のですね。
介護現場は非常に厳しい状況に置かれているので、とにかく政治に期待をする。しかし、思うように行かないのでイライラする。だから、特に不満を政治にぶつける傾向が強いように思います。
私も介護業界に身を置く者として、業界にとって最大公約数を高めるような政治判断をしてほしいと願う一人であります。なので、現場の方のやるせない思いは、重々理解しているつもりです。
反面、事業所や従業者の方の努力も必要です。
このコラムでも再三にわたり書かせていただいておりますが、勉強してスキルを上げていかないとどうにもなりません。人材不足であることに甘え、努力しなくても職場にいられるという慢心を持つ方は、残念ながら存在します(もちろん、すべてではありませんが)。
また、選挙があっても投票に行かない人が非常に多い。これは問題外ですね。
事業所も、コンプライアンス軽視や人材教育軽視のところも、非常に多い。
いたずらに政治批判をするのは、全くもって得策ではありません。
とはいえ、締め付けだけではなく、業界の将来発展に希望が持てるような制度設計をしてほしい。
そのためにも、政治家は襟を正していただき、くだらない不正や疑惑など一層していただきたい。そうでないと、信頼は生まれないと思います。
表題の菅首相の言葉で、最後に「絆」という言葉がありました。
最後はそこかな、と。
私はこの言葉を、肯定的に捉えたいです。
「仕事をする内閣」「国民のために働く内閣」と銘打っていらっしゃいます。
当たり前のことと言えばそれまでですが、どうかこのキャッチ通りに政治を進めていただきたいなと、期待をする私でした。