寺崎 芳紀
テラザキ ヨシノリ経営者の資質
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こんにちは!株式会社アースソリューションの寺崎でございます。
弊社は2020年7月で、第14期目に入りました。
設立したのが2007年。当時はまだ独身(翌年結婚しました)で、創業前は将来への不安もあったものの、期待の方が上回っていたと記憶しています。
しかし、実際に会社を設立してから、その考えは一変します。
一気に、頭の中は不安だらけになり、それ以外には考えられなくなってしまったのです。
設立当初は本当に売上が上がらず、生活のためにアルバイトを数件掛け持ちしておりました。
アルバイトしかやらなければ、ただのフリーターになってしまいます(実際はフリーター同然だったかも)ので、日中は本業の仕事をし、朝と夕方以降はバイトと切り離していました。
休みは数か月間、全くありません。前職でも休みが月に1~2日あるかないかという状況でしたが、それ以上の環境下です。誰からも管理されないので、常に自分に厳しく過ごしていたつもりですが、お尻に火がついていたのは間違いありません。
何とか仕事が安定してきたのは、設立後2年位経過してからです。
その後も紆余曲折あり、まさに山あり谷ありでしたが、厳しい状況下でも周辺の方々に助けていただき、何とか13年会社を経営し続けてきました。
もちろん、これからも事業を継続していきます。コロナで大変な状況でも、ここでやめるわけにはいきません。
翻って、自分は経営者の資質があるのだろうかと、よく考えます。
社会人としては、周囲の方には負けない位経験は積んできたつもりですし、勉強もしています。
努力はしているはずなのですが、果たして経営者の資質としてはどうなのか・・・
サラリーマンではありませんし、自分の行うことはすべて自己責任。失敗も成功もすべて自己責任です。退路を断っているということでは、それなりの覚悟を持って行動はしています。
しかし、そういう方はいくらでもいらっしゃいますし、自分だけが特別なことをしているわけではない。
ですので、まだまだ甘いということですね。
現在、コロナの影響で、特に中小企業は非常に厳しい状況に置かれています(もう、このコラムでも何回も書いていますが)。
介護も例外ではありません。
確かに、感染症拡大のリスクを背負って事業を行うというのは、他の業界とは違って非常に大変なことです。実際に現場で働いていらっしゃる方には、心から敬意を表するばかりです。
介護の経営は難しいです。理由は大きく2つあると考えます。
1つは、介護は労働集約型のサービスで、ある意味「人」がすべてであり、かつその「人」を確保(しかも相応の人材を確保)することが困難だからです。
もう1つは、介護業界は公的保険サービスが基本で、制度変更のリスクに晒されるからです。
しかし、介護保険ビジネスはこういう特性があるということを、皆さん承知で経営されているはずです。
ですので、そういうものとして経営をしていかなければいけない、とも思うのです。
介護を「ビジネス」としてでしか捉えず、心の通わない経営者は、うまくいかないことが多いです。
多くの場合、スタッフがついてきません。
しかし、バリバリの現場経験者が起業するケースもあります。
もちろん、それでも素晴らしい事業所を運営されているところも、たくさんあります。でも、やはり現場偏重になって経営が疎かになりがちの方もいる。
バランスを取るのが非常に難しい。だから、介護ビジネスは難しいと思うのです。
確かに、介護ビジネスは難しい。国の施策には問題山積ですし、何とかしてほしい部分もある。
制度のせいにするのは簡単です。
しかし、やはり経営側も努力は必要です。
経営者の資質とは、何なのでしょうね。
モノの本にはいろいろ書いてありますが、実際はその通りにはなかなかいかないもの。
「結果を出した者が強い」という論理でしょうか。
この問題の答えを出すのは、非常に難しい。
自分でも書いていて、よくわからなくなってしまいました。
考えがまとまりましたら、またこの場で書きたいと思います。