寺崎 芳紀
テラザキ ヨシノリ士業の不祥事
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こんにちは!株式会社アースソリューションでの寺崎でございます。
介護業界において、士業先生の存在は大変貴重ですし、各方面でご活躍されております。
「介護福祉士」「社会福祉士」も士業といえば士業ですが、今回取り上げる「士業」とは、弁護士や司法書士、税理士、行政書士といった士業の方です。
特にここでは、成年後見人や遺言等を扱う士業の不祥事について書かせていただきたいと思います。
成年後見人の申し立てや登記、遺言の手続き等は大変煩雑で、専門家の力を借りないと対応が難しいのが現状です。
しかも、どちらも人間の財産を保全するという、大変な使命を受けている方々です。
しかし、その立場を利用して、預かった財産を不正に着服・流用するといった悪事を働く不届き者がおります。弱い立場の人間の財産を守るために関わる専門家が、その立場を悪用するとはとんでもない話です。
ここ数年、司法書士や行政書士といった士業の業界で、このような不届き者が多く発生しているという話を聞き、悲しくなります。
参考までに「司法書士倫理」「行政処理倫理」というものがあるそうなので、下記に掲げます。
【司法書士倫理】
司法書士の使命は、国民の権利の擁護と公正な社会の実現にある。
その使命を果たすための基本姿勢を司法書士倫理として制定する。
我々は、これを実践し、社会の信頼と期待に応えることをここに宣言する。
【行政処理倫理綱領】
行政書士は、国民と行政とのきずなとして、国民の生活向上と社会の繁栄進歩に貢献することを使命とする。
一、行政書士は、使命に徹し、名誉を守り、国民の信頼に応える。
二、行政書士は、国民の権利を擁護するとともに義務の履行に寄与する。
三、行政書士は、法令会則を守り、業務に精通し、公正誠実に職務を行う。
四、行政書士は、人格を磨き、良識と教養の陶冶を心がける。
五、行政書士は、相互の融和をはかり、信義に反してはならない。
ということだそうです。大変すばらしい精神です。
恐らく、司法書士試験や行政書士試験において、最初に勉強される内容かと思われます。
日本の大多数の士業先生が、こういった倫理に基づき職務を全うされていらっしゃると思います。
しかし、一部の不届き者が存在するために、業界全体の信用を失墜させる。
こういう悪事を働いた者は、犯罪者になるわけですので当然処罰されてしかるべきですし、士業資格も当然はく奪です。
人間の権利を擁護する活動の裏返しに、このような不正が存在するとしたら、それはあまりに寂しいこと。
より一層チェック機能を効かさないとダメなのでしょう・・・