寺崎 芳紀
テラザキ ヨシノリ介護福祉士養成校の現状
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こんにちは!株式会社アースソリューションの寺崎でございます。
介護業界において人手不足が叫ばれて久しい。もう、制度が始まった頃から言われていて、介護に携わらない方ですら知っている位です。
制度が始まってしばらくは、旧ヘルパー2級養成講座や介護福祉士養成講座等がかなり盛り上がっていて、国も養成校に対して潤沢な補助金を出したりして、それはそれはビジネスになったようです。
とにかく、ヘルパーを増やさなくてはならないということで、養成校はそこに目をつけ盛り上がっていました。
それが近年、非常に苦しい状況になっている。
地域にもよりますが、養成校によっては定員の3割にも満たない状況とのこと。初任者研修講座も、開講を計画するも集客できず、中止を余儀なくされる学校も多いようです。
私の知り合いに、過去初任者研修養成校を経営していた方がいますが、近年の厳しい情勢から閉校し、今ではフリー講師として各地を飛び回っています。研修のニーズはある(というより、研修は事業所がやらなくてはならない)ので、そちらに注力を入れているとのことです。
外国人の方がだいぶ増えているようですが、もっと増やしていかなくては今後供給を担保できなくなります。
現在、だいぶ感染者が減ってはきているものの、新型コロナウイルス感染症により多くの中小企業が苦しんでいます。間違いなく、リーマンショック以上の不況が訪れるでしょう。職を失う方も急増すると思われます。
皮肉なことに、介護業界は世の中が不況のときに求職者が増える傾向にあります。
介護業界は慢性的な人手不足ですので・・・
一番願うことは、中小企業の皆様がが現状のビジネスを継続されること。そして、現状の雇用が守られることです。これは当然のこと。
そして、コロナの影響により職を失うことになったとしても、仕事が確保できる状況であること。
介護業界も、その受け皿となる可能性があります。
ただし、介護の仕事は確かに不況下における就職のセーフティーネットになり得ますが、介護事業者はそれに甘んじないこと。
これまで以上に、離職者が増えないように研修を充実させ、スタッフ様の心のケアに努める。「ここで働きたい」と思える事業所であり続ける。選ばれる事業所であり続けないと明日はない。
こういう気概を持ち続けるのは大変ですが、それが生き残るチャンスになるのではないかと考えるのです。