千田 純子(獣医)- Q&A回答「RE:右後ろ脚・肉球の隣に2cmの腫瘍」 - 専門家プロファイル

千田 純子
科学的な理論を基に人と動物が共生できる方法を提案します。

千田 純子

センダ ジュンコ
( 千葉県 / 獣医 )
ペット行動コンサルタントSENDA 
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右後ろ脚・肉球の隣に2cmの腫瘍

人生・ライフスタイル ペットの医療・健康 2020/06/11 11:13

こんにちは。よろしくお願いします。

18歳11ヶ月の猫♀(ミックス)3kgです。避妊済み。
数年前から耳や目が衰え、不安からか凄い声で鳴きます。
今年5月初めに足裏(肉球の隣)のデキノモに気づき、クリニックで針生検おこないました
結果、詳しいことはわからず、細菌・炎症ではないので、多分腫瘍だろう…と言われました。

大きさは約2cmの丸い、触ると肉球よりは硬いかな?と言う感じです。かなり盛り上がってます。
腫瘍が自然に無くなることはない、高齢で手術も無理、と言われ 今後どうしていいのか分かりません。

腫瘍側の脚が細く、骨がボコボコで、筋肉もなく、頑張って立っても脚が開いていってしまいます。
痛いのでしょうか?

慢性腎不全もあるのでそれも原因でしょうか?

食は細く、トイレもやっと行けてる感じです。
(時々 飼い主が手助けします)


腎臓病の緩和?骨強化?
何を優先したら良いのでしょうか。

ガァさん ( 千葉県 / 女性 / 52歳 )

RE:右後ろ脚・肉球の隣に2cmの腫瘍

2020/06/11 20:57
( 5 .0)

もう少しで19歳ですね。頑張って欲しいものです。

高齢になってくると、猫は腎臓が弱ってくるのが早いようです。それでも18歳11ヶ月までよく頑張ってこられたと思います。腫瘍側の骨がボコボコするというのは、腫瘍が骨に転移しているのかもしれませんね。確かに痛いのかもしれません。

手術もできないということですから、ターミナル・ケアということになります。病気を治すということよりも、生活の質(クオリティ オブ ライフ QOL)を重視して、猫ちゃんが一番居心地の良い環境を作ってあげることをお勧めしています。

19歳近いおばあちゃん猫ちゃんにとっては、病気を治すために、色々変化があるよりも、きっと今まで暮らしてきた生活を続けていくことが幸せだと思います。何よりも飼い主さんが不安そうにしているよりも、毎日の生活を楽しく平和そうに過ごしているのを感じている方がおばあちゃん猫ちゃんも安心して暮らせると思います。

猫は皆さんが考えているよりずっと飼い主さんの気持ちに敏感です。飼い主さんが不安がっていると、猫ちゃんも不安に思います。どうか、残りの猫生を飼い主さんといつもと変わりなく、穏やかに過ごしてあげてください。

評価・お礼

ガァ さん

2020/06/11 22:56

千田先生、返信ありがとうございます。今まで愛猫のために…と、力が入りすぎてました。先生のお言葉で私自身気付かされ救われました。ありがとうございます。QOLをあらためて考え、愛猫との時間を大切にして行きたい思います。

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