千葉市在住の動物行動専門の獣医師を行なっていますペット行動コンサルタントSENDAの千田純子です。

避妊手術や去勢手術を受けてから急に問題行動が出てきたというご相談はよくあることです。

それまで、クレートトレーニングや保定されるトレーニングを行なったことがないワンちゃんに起こるようです。飼い主さんのところに来てから、自由気ままに過ごしてきて、突然、動物病院で身動きできない状態にされて、閉じ込められるのですから、犬からしたら、拉致監禁されているように感じるのかもしれません。帰ってきても、人に対する恐怖心や、不信感が取れない場合があります。

当方では、予防としてクレートトレーニングや、保定で暴れたり、怖がったりしないようになってから避妊手術をお勧めしています。

怖がって吠えているのですから、叱ったり、脅したりすると余計にひどくなります。初めて子犬を飼い始めた時のように、怖がっているときは、ご褒美などで、怖がらなくても良いということを教えてあげてください。唸ったり、怒ったりした時も叱ったりせず、優しい声で呼び戻して、ご褒美をあげてください。

基本的には、子犬の時にしておくべき基本的なしつけができていなかったということですから、クレートトレーニングや保定、いろいろな刺激を怖がらないようにする社会化を行うしつけ教室に飼い主さんとともに通っていただくのが一番早いと思います。