千田 純子(獣医)- Q&A回答「ビーグルのアレルギーについて」 - 専門家プロファイル

千田 純子
科学的な理論を基に人と動物が共生できる方法を提案します。

千田 純子

センダ ジュンコ
( 千葉県 / 獣医 )
ペット行動コンサルタントSENDA 
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ビーグル2歳半のアレルギーについて

人生・ライフスタイル ペットの医療・健康 2015/11/20 15:30

2歳半のビーグル(オス)のアレルギーについて質問です。

身体の痒みがひどく、痒い場所を舐めたり歯を使って掻いたりしているため、傷になる程ではありませんが、その部分の毛がかなり薄くなっています。
また、手足(人間で腕やスネにあたる部分)や腹部の皮膚が赤みを帯びいます。
先日かかりつけの動物病院で環境アレルギー検査を受けたところ、41種類のアレルゲンのうち半数以上に反応が出ており、いくつかのハウスダストやキク科植物の他、イネ科植物に至っては全てがアレルゲンとの結果が出ました。(食物アレルギー検査は受けていません。)
現在は抗ヒスタミン薬の他、症状がかなり酷い時用にとステロイドを処方されています。

そこいくつか質問があるのですが、
1.植物等のアレルギーは、花粉にだけ注意しておけば良いのでしょうか。
それとも、直接植物に触れない様に注意した方が良いのでしょうか。
田舎に住んでいるため、どの散歩コースをとってもイネ科植物やキク科植物が存在します。

2.イネ科植物がアレルゲンの場合、小麦等の穀物や米・玄米を食品(フードやおやつ等)として摂取してもアレルゲンとなるのでしょうか。

3.アレルゲンとなる植物等に対し、抗原交差性のある野菜や果物の摂取も控えた方が良いのでしょうか。
イネ科植物と交差性のある食物の中にリンゴが含まれているようですが、毎日食べさせているので、どこまで影響があるのか心配です。

4.アレルギーは免疫機能が働き過ぎるために起こると聞いたことがあります。
小さい頃から毎日食事にヨーグルトや納豆を混ぜているのですが、あまり与えない方が良いのでしょうか。

以上です。
できる限りの対策をしたいと思うのですが、なかなか病院でゆっくりと相談している時間がなく、こちらで相談させて頂きました。


また、アレルギーとは別ですが、ふやかしたフードをコングに詰めて冷凍し、一年を通して毎食(1日2~3回)与えているのですが、それにより内臓等への影響はあるのでしょうか。

質問が多くて申し訳ございませんが、よろしくお願い致します。

ここあパンさん ( 新潟県 / 女性 / 38歳 )

ビーグルのアレルギーについて

2015/11/24 23:38
( 5 .0)

ペット行動コンサルタント SENDAの獣医師 千田純子です。

痒いとわんちゃんもかなり辛いですし、見ている飼い主さんも辛いですよね。

1. 花粉だけでなく、接触でも反応が出ますので、注意が必要です。

2. 症状が出ている間はアレルゲンを含んだ食物は避けたほうが良いでしょう。

3. どんな食物にでも毎日たくさん食べているとアレルギーになる可能性があります。

4. 一般的にヨーグルトや納豆は腸内細菌のバランスを良くして、免疫機能を整えると言われています。私の愛犬もヨーグルトを与えていますが、毎日ではありません。時々与える程度で、ラブラドールは13歳で死ぬまで、16歳のパピヨン、10歳のヨーキーもアレルギー無しに元気に暮らしています。

アレルギーの発症は確かにアレルゲンを食べたり、接触したりすることですが、食べ過ぎが大きな要因になっていることがあります。どんな食べ物も食べすぎると害になります。適正体重に落としたら、アレルギーが改善したケースを多く経験していますので、試してみてはどうでしょうか?

評価・お礼

ここあパン さん

2015/11/27 15:47

ご回答ありがとうございます。

どんな食物でも、同じものを食べ続けることでアレルギーになるとは知りませんでした。
体重は適性をキープする様に気を付けていましたが、アレルギーに関しては特に気にせず、毎日決まった食物(フード以外のヨーグルトやリンゴ、キュウリなど)を与えていました。
フードに含まれる麦・米等の見直しも必要かと思いますが、これからは直接のアレルゲンや抗原交差性のある食物だけを注意するのではなく、同じものを食べ過ぎないという部分に関しても注意していきたいと思います。

散歩については、田舎に住んでいることもあり、どうしてもイネ科植物やタンポポ、ブタクサに触れないルートが存在しません。(自宅も河川脇です。)
完全に避けることは出来ないのですが、出来るだけ直接触れないよう、また帰宅時にはタオル等で拭いてあげるなどの対策を取りたいと思います。

アレルギーと言われても、最初は何をどう対処して良いのか分からなかったのですが、詳しく教えて頂いたお陰で、これからの対応を考えることができ大変助かりました。
本当にありがとうございました。

千田 純子

2015/11/28 07:50

ビーグルは、食欲が旺盛な犬種なので、適正体重に管理するだけでも大変なのに、よく管理されていますね。確かに、症状の酷い時は、アレルゲンは排除した方が良いでしょうが、少しづつ慣らした方が良いという最新の研究も報告されています。

ドッグフードも一つのものを与えず、たんぱく質、穀物類、マーカー、ブランドなど毎回違うものを与えることが大切です。ペットフードメーカーなどはこれを食べていれば大丈夫!という宣伝をしている場合がありますが、これさえ食べていれば、一生大丈夫な食べ物などないと思ってください。

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