千田 純子(獣医)- Q&A回答「猫の攻撃性」 - 専門家プロファイル

千田 純子
科学的な理論を基に人と動物が共生できる方法を提案します。

千田 純子

センダ ジュンコ
( 千葉県 / 獣医 )
ペット行動コンサルタントSENDA 
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猫が急にパニックに陥り、攻撃的になります

人生・ライフスタイル ペットの医療・健康 2014/05/16 00:58

初めまして。1歳9ヶ月の雌のソマリを飼っています。今年の3月ごろから、急にパニックになり、人間に飛びかかってくるようになりました。いつもというわけではなく、たまに何かのきっかけで我を見失うようです。最初は、ブラッシングしたあとブラシに着いた自分の毛の塊を臭ったのをきっかけに、「ファー」と甲高い声で鳴き始め、そのあと夫の顔めがけてとびかかりました。それ以降、夫に飛びかかるようになり、顔や手足を容赦なくひっかくように。何か理由はあるのかもしれませんが、襲われたときのことを振り返ってみても、共通点があまり見つかりません。

飛びかかっている最中の鳴き声は、「ギャギャギャギャギャ-!!!」という感じです。かなり混乱した感じで、3~4回飛びかかってきた後、少し離れたところでウーウーシャーシャ唸って威嚇します。先に威嚇してくれたら、そっとしておくなど予防線を張れるのですが、飛びかかる前は「ファー」という高い鳴き声が一瞬あるだけで、まずいと思った瞬間には、すでに飛びかかられているという感じです。

初めは、パニックになった数日後に発情状態がやってくることから、発情のストレスが強いのかなと疑いました。飼いはじめが11ヶ月と遅かったのと、そろそろ手術をと思った頃に発情期が始まってしまったため、避妊手術のタイミングを逃してしまっていました。近所の獣医さんに相談に行き、発情が治まったらひとまず避妊手術をして様子をみようということになり4月末に手術をしました。
そのあとしばらく落ち着いていましたが、5月3日にまた夫に襲いかかり、興奮状態に陥ったため、別室に隔離しました。手術のあとだし、エリザベスカラーが嫌でイライラしていたのもあるかとは思うのですが、あまりの激しさに恐怖を覚えました。

今までは私に飛びかかってくることはなかったのですが、5月6日に私も始めて襲いかかられ、顔や頭、腕などから出血しました。現在は、一室を猫専用の部屋にして、トイレなどの掃除のとき以外は、扉をあけた隙間からコミュニケーションをとって距離を測っている感じです。ずいぶん落ち着いてきたので、そろそろ自由にさせてやりたいのですが、今後もまたパニックになったらと心配です。普段はとても甘えん坊で、臆病な子です。何が原因なのか、病気の可能性はないか、いろいろ悩ましく思っています。アドバイスいただければ幸いです。

補足

2014/05/16 19:45

かかりつけの病院で、甲状腺の検査はしていただき、そちらのほうは問題がないとのことでした。
抜糸は無事にすんだのですが、エリザベスカラーでこすっていたようで、少し腫れてうみかけていたため、まだカラーをはずせていません。カラーを外し、ストレスが軽減されても攻撃性が収まらないようなら、獣医さんに相談して、行動学を専門とする先生を紹介してもらえるか聞いてみます。

ウーさんさん ( 兵庫県 / 女性 / 34歳 )

猫の攻撃性

2014/05/16 09:21
( 5 .0)

犬のように表立って問題にはなりませんが、猫の飼い主さんに対する攻撃行動は多くの方が悩まれている問題行動のようです。
 遊びから攻撃性に変化する場合もありますが、甲状腺機能亢進症やてんかんなど隠れた病気でもでも攻撃行動が出たりする場合もありますので、動物行動に詳しい獣医師さんにまず、健康診断をしていただき、行動問題カウンセリングをしてもらうことが必要だと思います。
 私の方では、バッチフラワーを使って攻撃行動を軽減していく方法をとっていますが、事前にかかりつけの動物病院での健康診断をお願いしています。猫ちゃんにはバッチフラワーは好まれるようです。メールでのご相談もお受けしていますが、実際に見てカウンセリングをするよりも効率が悪くなります。
 兵庫県であれば、問題行動に詳しい獣医さんもたくさんいらっしゃいますので、かかりつけの獣医師さんから動物行動の専門医を紹介していただき、直接ご相談されたほうが良いと思います。

評価・お礼

ウーさん さん

2014/05/18 00:36

ご回答をいただき、ありがとうございました。
つい最近まで、楽しくすごせていたのに、急に緊張感のある生活になってしまってすごく辛かったのですが、少し前向きな気持ちになれました。
やはり何とかして、この先も一緒に暮らしていきたいので、できることは何でもしようと思います。
問題行動カウンセリングをしてくださるクリニックを紹介していただけないか、かかりつけの獣医さんにも聞いてみます。

千田 純子

2014/05/18 11:50

生活の中で、何かのきっかけで攻撃性を示すようになってしまうことは、犬も猫も一緒です。猫の攻撃性も病気と関連していなければ、行動学の問題として対処していけば改善してきます。飼い主さん自身が間違った対処法をしていると悪化していく場合がありますので、早く専門家に相談した方が良いでしょう。我が家の猫達も攻撃性を示したり、トイレの失敗をしたりしながら、お互い理解しつつあります。何か必ず理由があるはずなので、よく猫ちゃんを観察してみてください。

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