上津原 章
ウエツハラ アキラ長期投資においての利益確保について
マネー お金と資産の運用 2016/01/20 23:21老後資金を貯めることが目的で長期間(30年間程)投資信託を毎月積み立てる場合、途中で基準価額が上がって利益が出てきても利益確保はするべきではないのでしょうか? 利益確保(一部売却)してその資金を基準価額が下がった時に再度購入するのに活用したらいいのでは?と思う反面、長期間毎月積み立てる事により複利効果があり、税金も取られないのでいいのでは?とも考えています。あくまで余剰資金で行うため途中の利益確保は必須ではありません。今まで通り基準価額の上がり下がりを気にする事なく積立を行えばいいのでしょうか?
しゅーぴんさん ( 神奈川県 / 男性 / 32歳 )
長期投資と利益確定について
しゅーぴんさんへ
こんにちは。長期投資をしている間には、いろいろと世の中が動きます。
だから、途中で利益確保をしたい気持ちはとてもよくわかります。
<利益確保について>
タイミングよく行おうとしても、
もっと上がるだろうと思っていると、今回のように急落することだってあります。
ご自身のライフイベントやまとまったお金の支出に間に合うように、
「およそこのあたりが高値かな?」というところで利益確保を早めに行うのが、精神衛生上よい方法だと思われます。
<再投資資金>
基準価額の下がった時の購入に備えた資金は、
利益確保したお金にこだわらず、現預金でも確保しておきましょう。
利益確保する時には、利益に対しておよそ2割の所得税がかかります。
仮に、投資信託の基準価額が1.5倍になって利益確保したとすると、税引き後ではおよそ1.4倍になります。 この場合、再投資するためのお金のうち6.7%が税金のために減ることになります。
再投資の時に購入時手数料がかかれば、その手数料分も減っていきます。
<積立について>
基準価額の上げ下げを気にせずに行うのが基本だと思われます。
ただ、明らかに世の中が好景気過ぎるといった状況であれば、積立中断なども一つの方法です。とはいうものの、中断したものを再開するのは面倒くさく感じる方もいらっしゃるので、お気持ちに合った方法を選ぶとよいでしょう。
投資されている投資信託の運用成績は、年に1回といったように、定期的に確認しておきましょう。
しゅーぴんの老後が、豊かなものとなりますように。
上津原マネークリニック 上津原