大平 和幸(弁理士)- コラム「特許ライセンス(技術移転、特許流通)」 - 専門家プロファイル

大平 和幸
先端科学技術と知財活用の両方に精通した、農学博士の弁理士です

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オオヒラ カズユキ
( 神奈川県 / 弁理士 )
大平国際特許事務所 所長弁理士
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特許ライセンス(技術移転、特許流通)

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ライセンシング 2012-02-24 15:10

私の事務所では、特許ライセンス(技術移転、特許流通)も行っています。


いろいろ依頼されるのですが、ライセンスが容易な特許とそうでない特許があります。


ライセンスが難しいのは、エスケープ(すり抜け)が容易にできる特許です。


非常に長い請求項で、構成要件が多いと、そのうち、1つでも構成要件を変えれば特許をすり抜けて自由に実施できることになります。


逆に要件が1つだと特許をエスケープすることは難しいです。例えば、


物質Aを含有する医薬


という特許であれば、この特許をすり抜けることは非常に難しいです。


しかし、


物質A,B,C,D,Eを全て含む医薬


の場合、例えば物質A,B,C,Dのみを含む医薬は権利範囲から外れますから自由に実施できます。


そういう意味で、あまりにも長い請求項は特許化は容易なのですが、権利行使やライセンスが難しいです。


また、代替技術が容易に開発できる特許もライセンスは難しいです。


自社実施ではなく、他社へのライセンスを考えるのであれば、容易にすり抜けられない広くて強い特許を取るように最初から戦略を練る必要があります。

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