大平 和幸
オオヒラ カズユキ知財戦略 のコラム一覧
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特許出願依頼の目的
特許出願、実用新案登録出願(申請)を依頼される場合、特許性が非常に低いというか、ちょっと特許になりそうもない発明であることもある。特に進歩性が否定されると思われるものが多い。 そういう場合、何とかして特許になる部分を引き出そうとしていろいろ相談に乗るのだが、確実に特許にできる、という発明を見いだせない場合もある。 出願人が特許性は低くても、どうしてもこの発明内容で出願してくれ、というのであれば...(続きを読む)
新年のご挨拶
新年明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。 昨年は弁理士会バイオライセンス委員会副委員長として、ノーベル賞確実と言われる山中伸弥京大iPS細胞センター長のiPS細胞特許の研究を行いました。非常に幸運なことに、昨年、欧州、米国でiPS細胞のリプログラミング因子(reprogramming factor)の特許が成立し、日米欧の特許が出そろいました。 情けないことに、生みの親...(続きを読む)
発明の完成度
個人の方から出願の依頼があると、発明が完成していない場合も多い。 人によっては、どんどん話が広がって行って、収拾がつかなくなるような場合もある。 あるいは、単なる設計変更を発明と考えて相談に来るが進歩性を主張するのが非常に難しい場合もあり、発明とは何か?から説明しなければならないケースもある。 会社の場合は知財部の方である程度発明を完成させ、データも揃い、明細書もほぼ完全なものが来る場合も多いが、...(続きを読む)
川崎市中小企業外国出願支援事業募集中(10/31まで)
今日は弁理士会の神奈川委員会に行ってきました。横浜の崎陽軒本店6階の会議室です。 そこで聞いた情報ですが、川崎市が中小企業の外国出願支援事業の募集をしているそうです。 PCT出願は助成の対象になりませんが、PCT出願からの各国移行費用は対象になるそうです。特許出願で150万円、意匠出願で60万円以内で、費用の1/2が補助されます。つまり、300万円以上かかった場合に150万円補助してくれる、という...(続きを読む)
著作権侵害
著作権侵害事件については、特定侵害訴訟に入っていないので、弁理士は訴訟の代理人はできない。しかし、裁判外紛争解決手続きの代理人をすることはできる。裁判外紛争解決手続きというのは仲裁(ADR)を指す。 ときどき著作権侵害で相談を受けるのだが、上記のような事情なので、あまり積極的に関与しないようにしてきている。 著作権は特許と異なり技術的な知識が無くても侵害判定が可能だ。だから、技術の専門家である弁理...(続きを読む)
中小企業と大企業の出願明細書
ようやく新サイトがオープンになりました。コラムも書けなかったのが書けるようになったので、できるだけ更新していこうと思っています。 最近大企業の仕事を受注するようになり、非常に忙しくなりました。 個人や中小企業の方の場合、1つの特許に命をかけるみたいな勢いの方もおられ、「この特許で絶対に儲けられるようにしてくれ」と言われる方もおられ、責任重大と感じていました。元大企業で知財をやっていた者としては...(続きを読む)
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