大槻 圭将(不動産業 不動産コンサルタント)- コラム「B030.緊急事態宣言。管理会社の現場に入った入居者リクエストとは?」 - 専門家プロファイル

大槻 圭将
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大槻 圭将

オオツキ ケイショウ
( 東京都 / 不動産業 不動産コンサルタント )
株式会社ノースエステート 代表取締役
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B030.緊急事態宣言。管理会社の現場に入った入居者リクエストとは?

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B.堅めの賃貸マンション経営 2021-02-04 19:21

2020年3月以降、私ども賃貸管理会社も多くの新たな事態を経験してきました。

今回は「入居者様からのサービスリクエスト」にフォーカスしてお話をします。

新型コロナに起因して、というより肌感覚としては、とにかくテレワークに起因するリクエスト、という感じですが、、

第3位「負荷のかかったネット環境」改善リクエスト

多くの住戸で同時にzoom等をやると、どうしても通信速度は落ちます。

最近はアパート1棟でネット無料サービスを導入している物件も多いのですが、その中でも特にランニングコストの安いプランを導入している物件は最初から通信速度が遅く、高負荷時には「安かろう悪かろう」が多くの入居者リクエストで露呈した感がありました。

youtubeを何とか閲覧できるのが下り3~4MB、zoom等の上りで10MB。

オーナーサイドとしてネット環境の安定提供を考えると、上り下りで常に30MB以上をキープできるくらいのプランを選んでいただけると、現時点では安心かと思います。

もし、遅いプランで導入している物件をお持ちでしたら、プランを変えるか、そのままで行くなら賃貸借契約前の段階で、募集図面や重説にプランの速度を明記しておきたいところです。


第2位「ごみ置き場のオーバーフロー」

普段は「自宅は帰って寝るだけ」という方も、この時ばかりは自宅で過ごす時間が多くなり、、その時間に比例して当然ごみの量は増えていきます。

全住戸一気にそんな感じになると、、ごみストッカーのキャパをオーバーすることに。

これからストッカーを設置される際は「思っているものよりも一回り大きいもの」を選んでいただいた方が安心です。


第1位「隣室の騒音」

騒音問題は、アパート経営の永遠のテーマでもあります。

ネガティブな社会情勢の中、みんながずっと家にいて、不安やイライラの中でテレワーク。

個々の主観で捉え方が変わることもある騒音問題、この主観が爆発するケースも多々ありました。

そもそも木造等の共同住宅は「共同住宅」なので、生活音ゼロの状況は作りにくく、お互いが良識を持って「一歩引いて歩み寄る」ことで成り立っているのですが、ストレス発散で音楽を聴く人や、「隣室のマウスのクリック音が気になる」というケースも。

騒音問題は紋切り型に解決はできないのですが、せめて今後建設する際には「これ、もっと遮音構造にできないかな」という切り口で工務店さんに相談をしてみてください。


現時点では「都心から離れても仕事ができる」と、東京から流出される方がいると聞きます。

なんですが、中長期的な都心ニーズに関して個人的には楽観視しています。(肌感ですが)

マンション経営において今後も「初めてのケース」は出てくるかと思いますが、まずは「都心でも在宅勤務に耐えうる住環境の提供」という視点にも注目してみてください。


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