こんにちは、今井淑恵です。

前号の日本語あれこれ! 表現、「変　パート2」をお届けしましょう。

いま「方丈記」が読み返され、静かなブームになっているとか。

『ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。』で始まる方丈記。

また「太平記」にも、『有為転変の世の習、今に始めぬ事なれども…』とあり、
世の無常を言い表し伝えています。

読書週間のいま、時代を超えて読まれている古典文学に親しむのもいかがでしょう。

今日は「変」に関する四字熟語をとりあげてみました。

★「変」に関する四字熟語★

【 一虚一盈 】……いっきょいちえい…………　　ある時は空しく、あるときは満ちるの意から、物事が常に変化して予測が難しいことの喩え。

【 有為転変 】……ういてんぺん………………　万物は常に変化するものであるということ。この世の無常をいう。「有為」は、この世のすべての現象の意。

【 急転直下 】……きゅうてんちょっか………　　急に状況が変わって、物事が落着・解決の方向へ向かうこと。

【 生生流転 】……せいせいるてん…………　　この世の一切のものは、絶えず生じては移り変わっていくということ。

【 青天霹靂 】……せいてんのへきれき……　　晴れた空に突如とどろく雷鳴の意から、平穏の中に起こる大異変・大事件。

【 千変万化 】……せんぺんばんか……………物事がさまざまに変化すること。「千」「万」は、ともに数量の多いことをいう。

【 滄海桑田 】……そうかいそうでん…………　桑畑が大海に変わるように、世の移り変わりが激しいことの喩え。

【 変幻自在 】……へんげんじざい……………　自由自在に現れたり、変化したり、消えたりすること。

★カタカナ語表現

　　チェンジ　／　リフォーム　／　リメイク　／　シフト　／　リライト　

　　リストラクチャー　／　トランスフォーム　／　リニューアル

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　　　今井淑恵の《大人のきれい字 実技編》－書きコツ画像付き－
　　　 http://www.penmanship.jp/mailmagagine/refer66.htm
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ー参考資料ー
　　広辞林、学研「ことば選び辞典」「日本語知識辞典」、角川書店「字源」、小学館「慣用ことわざ辞典」
　　三省堂「例解新国語辞典」「新明解国語辞典」、講談社校閲局「日本語の正しい表記と用語の辞典」