こんにちは、今井淑恵です。

前号につづく「技」の日本語あれこれ！表現 パート2をお送りします。

何代にもわたり「技」を磨き、伝え、守り抜くのは大変なこと。
毎日の積み重ねがつくりあげた歴史ですね。

「技」に関する言葉をみてみましょう。

★「技」に関連する四字熟語★

【 一子相伝 】
　　　……いっしそうでん………　技芸などの奥義を自分の子ひとりだけに伝え、他には漏らさないこと。

【 鶏鳴狗盗 】
　　　……けいめいくとう………　くだらない技芸でも何か役に立つことがある。

【 高山流水 】
　　　……こうざんりゅうすい…　絶妙の音楽や演奏。

【 神工鬼斧 】
　　　……しんこうきふ…………　人が作ったと思えぬほどの技術や作品のこと。

【 彫虫篆刻 】
　　　…ちょうちゅうてんこく…　取るに足らないつまらない小細工のこと。

【 黔驢之技 】
　　　……けんろのぎ……………　自分の稚拙な腕前を自覚せずに示して恥をかくこと。見かけ倒しの劣った腕前・技量。

【運斤成風】
　　……うんきんせいふう……… 非常に巧みですばらしい技術のこと。また、それをもつ職人。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(手斧 ておの を振るって風を巻き起こす意)
 
【手練手管】
　　……てれんてくだ……………　思うままに人を操りだます方法や技術のこと。あの手この手と、巧みに人をだます手段や方法。

【免許皆伝】
　　……めんきょかいでん………　武術や技術などの奥義を、師匠が弟子に残らず伝えること。

【門外不出】
　　 ……もんがいふしゅつ ……　すぐれた技術や貴重な物などを厳重にしまっておいて、決して他人に見せたり貸したりしないこと。

ー参考資料ー
　　学研「ことば選び辞典」、学研「日本語知識辞典」、
　　角川書店「字源」、小学館「慣用ことわざ辞典」、
　　広辞林、三省堂「例解新国語辞典」「新明解国語辞典」、
　　講談社校閲局「日本語の正しい表記と用語の辞典」