こんにちは、今井淑恵です。

前号につづく「声　パート2」をお送りします。

「声」といえば、由紀さおりさん。

彼女の歌が、海外でとても人気を博しているとのこと。
歌詞の意味が理解できなくても、清らかで透き通ったその「声」と
日本語のもつ音の響きとがあいまって聴く人の心をとらえるのでしょう。

「声」に関する表現をみてみましょう。

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　　ことのは探訪　《　あれこれ！　表現　～ 声 ～ 》
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★四字熟語★

【 音吐朗朗 】
　　　……おんとろうろう…………　発声がよく声量豊かで、高く澄んだ声が響き渡ること。

【 声動梁塵 】
　　　……せいどうりょうじん……　梁のちりを払い落とすほど歌声が優れている。

★声の表現いろいろ★

【 蚊の鳴くような声 】
　　　……かのなくようなこえ……　よく聞き取れないほどのかすかな細い声。

【 声を曇らす 】
　　　……こえをくもらす…………　心配そうな、悲しそうな話し声になる。

【 鈴をころがすような 】
　　　……すずをころがすような…　美しく澄んだ女声の声が響くさま。

【 声涙ともに下る 】
　　　……せいるいともにくだる…　悲憤慷慨するあまり泣きながら話すこと。

【 玉をころがすような 】
　　　……たまをころがすような…　美しく明るく澄んだ女性の声。

【 耳をつんざく 】
　　　……みみをつんざく…………　鼓膜が破れるような大音声。

師走の声を聞く……………（そろそろ12月になる）　　

二十歳の声を聞く…………（ちょうど20歳になる）

秋の声を聞く………………（秋の気配を感じる）

声をかける　／　声を抑える　／　声をたてる　／　声があがる　　

★まだまだこんな言い方も★

　　あえぎ声　／　うめき声　／　きいきい声　／　歌声　／　売り声　　

　　音声　／　泣き声　／　鳴き声　／　話し声　／　ボイス　／　大声　

ー参考資料ー
　角川書店「字源」、学研「ことば選び辞典」、学研「日本語知識辞典」、
　広辞林、小学館「慣用ことわざ辞典」、三省堂「例解新国語辞典」