金井 高志(弁護士)- コラム「ドロップシッピングとは何か?」 - 専門家プロファイル

金井 高志
フランチャイズとIT業界に特化。最先端ノウハウで支援します

金井 高志

カナイ タカシ
( 弁護士 )
フランテック法律事務所 
Q&A回答への評価:
4.6/38件
サービス:0件
Q&A:117件
コラム:296件
写真:0件
お気軽にお問い合わせください
※ご質問・相談はもちろん、見積もりや具体的な仕事依頼まで、お気軽にお問い合わせください。
印刷画面へ
専門家への個別相談、仕事の依頼、見積の請求などは、こちらからお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ
専門家への取材依頼、執筆や講演の依頼などは、こちらからお問い合わせください。
取材の依頼

ドロップシッピングとは何か?

- good

IT・ソフトウエアビジネスの法務 2008-05-26 21:53
 ドロップシッピング(DROP-SHIPPING)とは「直送」を意味する用語で、最近のインターネットビジネスで利用されている流通システムです。
 仕組みは以下の通りです。

1.サプライヤーがドロップシッパーに対してサプライヤーの在庫商品をドロップシッパーが販売するように依頼する。(なお、この点について「販売委託」と表現される場合もありますが、法律的に厳密に言うと販売委託ではありません。そもそも、販売委託は商法上「問屋(といや)」(卸売業者である「問屋(とんや)」ではありません)という特殊な法律上の仕組みで、消費者への販売業者が商品を管理するものですが、ドロップシッピングでは、サプライヤーからドロップシッパーへ商品を配送しておらず、ドロップシッパーは商品の管理をしていないからです。)

2.ドロップシッパーが自ら広告し販売する。

3.消費者が注文(消費者とドロップシッパーの間で売買契約[小売販売契約]が成立します)

4.ドロップシッパーはサプライヤーへ注文情報を伝達(消費者からの注文により、ドロップシッパーはサプライヤーに注文を出し、両者の間に売買契約(仕入契約)が成立します)

5.サプライヤーは注文情報を基にドロップシッパーのサイト名で商品発送する。

 ドロップシッピングにおいて、ドロップシッパーのサイトに通信販売を規制する特定商取引法の適用があるか、また、医薬品などの販売で薬事法などの許可が必要かの質問を受けることが多くあります。ドロップシッピングにおいては、消費者への販売者はドロップシッパーですので、それらの規制を受けることになりますので注意が必要です。
 ただ、ドロップシッピングの仕組みは、アフィリエイトに近いものなどさまざまなものがありますので、ドロップシッパーとして、法規制を受けるか否かの疑問がある場合には、弁護士などの法律専門家に確認することがよいと思われます。

フランテック法律事務所 http
金井 高志
プロフィール評価・口コミ対応業務経歴・実績連絡先・アクセスQ&Aコラム