- 松下 雅憲
- 株式会社PEOPLE&PLACE(ピープルアンドプレイス) 代表取締役
- 東京都
- 店長育成・販売促進ナビゲーター
対象:人材育成
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相手の立場に立っているようで、実は立っているフリをしているだけの「偽の相手軸」があります。
昨日は、そのひとつ「自分が戦いに勝つ為に相手の心を読む」という行為を紹介しました。
今日ご紹介するのは、「何でもかんでもイエスマン」です。
これは、相手の話を聴いて、相手の言う事を尊重して、相手が喜ぶことを意識して
「何でもかんでもイエスと言う」人です。
ただし、相手の言う事を理解し、相手の言う事に納得し、相手の考え方の共感した上で
「イエス!」と言うのは、「何でもかんでもイエスマン」ではありません。
ここで言う「何でもかんでもイエスマン」は、
自分の為にイエスと言う人のことを言います。
自分の為、つまり「相手は自分がイエスと言うと嬉しいだろう。イエスと言う自分を気に入ってくれるだろう。」
こう言う意識で「何でもかんでもイエス」と言います。
これも、典型的な「偽の相手軸」です。
本気で相手の為を想い、真剣に相手の話を聴いて、例え自分の考えとは違っていても
その接点を探し、そこから共感ポイントに繋げようとする「本気の相手軸」とは似ても似つかない行為です。
「何でもかんでもイエスマン」は、深く考えずに迎合します。
強いパワーに屈して、自分を守る為に、相手に迎合します。
本気で考え、本気でより良い物にする為に、相手の話を真剣に聴いている訳ではありません。
相手にノーを言って、相手に自分の気持ちを伝えて、お互いに真剣に接点を探ろうとする勇気がないのです。
ノーを言えば、相手に嫌われると思っているのです。
(それは、ノーの言い方が悪いだけなんですけどもね)
最初から相手と真剣に向き合う気がないのです。
最初から白旗を揚げています。
(注)「相手軸思考」では、いきなりノーは言いません。これについてはまた後日お話しします。
最初から相手に向き合う気がない・・・
これでは、相手の立場には立てません。
相手の立場に立つには、相手をちゃんと受け止める為に、相手に向き合わねばなりません。
相手に向き合い、相手を受け止めると言う事は、相手に迎合したり、何でもかんでもイエスと言ったりする事ではありません。
「受け入れる」と「合意する」ことは全く別のことです。
これを勘違いして、深く考えずに「イエス」と言う人もいます。
この場合も、心理的には自分を守る為に言っています。
自分を守る為の「イエス」は相手の立場には立っていません。
まあ、かく言う私も自分を守る為に、深く考えずにイエスを言った経験があるなあ~
自分を守る為、しかも相手の為を真剣に考えていない・・・
今更ながら、反省です!
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