ローコスト住宅 - 新築住宅・注文住宅 - 専門家プロファイル

増井 真也
建築部門代表
建築家
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ローコスト住宅

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建築家の作る住宅をローコストで提供する、これがますいいが目指すことである。家に必要以上にお金をかけることは出来るだけ避けるべきだし、それで家族の生活が阻害されてしまうのではまったく意味が無い。でも、建売のような画一的なスタイルでは、またハウスメーカーのように作り手の合理性の追求を優先するあまり住まい手を完全に無視した住宅では、人として豊かな生活が送れるとも思えない。もちろん高度成長期のような、豊かさよりも経済を、合理性を追求することに人々の多くが何の疑問も感じないような年代はそれでよかったのであろう。しかし、現代社会のように、多くの人々が経済成長や合理性の追求というものから本当の豊かさとは何かを真剣に考えることが出来るようになった成熟した社会においては、そのような先進的な成熟した人々の求める住宅を作り出すための、大量生産大量消費とは違った仕組みが必要となるのである。

コストダウンを図る上ではどこから手を付けるべきで、どこは守らなければいけないという決まりは無いのだが、次のようなことは常に注意していることなので記載してみる。

・建築の規模を小さくする減額案はなるべく後回しに。
・キッチンなどは15年もすれば取り替えるので、減額の対象にしても良い。
・セルフビルドは積極的に取り入れる。
・今すぐに使わない部屋の仕上げは、後回しでも良い。
・断熱性のなどの基本性能はあまり下げない。
・壁よりも床を優先。
・・・・・

とまあ記載すればきりがない。要するに、後からどうにもならないであろうことは、なるべく妥協しないということである。

今の日本の住宅はとても寿命が長いように作っているし、今の日本の経済状況では一生のうちに3回も家を建てるという人はそうそういないであろう。一度建てたら子の世代まで50年以上住む、そんなスタイルが当たり前になるのだ。だからこそ後から交換することが難しい部分やそのためには大きな費用を要する部分については、安易に妥協するべきではないと考えている。逆に、まだ使わない子供室の仕上げ工事が5年後になってしまったとしても、そんなことは欧米のスタイルのように住まい手が時間をかけて行ってもぜんぜん構わないと思うし、キッチン設備のグレードが多少落ちてしまっても、それは車を買い替えるようにいずれ取り替えるときに高価なものにすれば良いと思うのである。大体において設備器具はどうせ15年程度しかもたないのだ。

写真は数年前に埼玉県川口市にて建てたTさんの家である。記憶に残るバランスの良いローコスト住宅なので、掲載してみた。

詳しくはhttp://www.masuii.co.jp/へ。

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