元旦も目前の12月27日、ステンドグラスパネルの割れ修理の仕事が飛び込んできました。
(ちなみに私の作った物ではありません。)出来るだけ早く施工したいと言うご希望でしたので正月休みも早々にきりあげ作業に取りかかりました。
20ピースほどの簡単なデザインで割れている場所は4カ所です。
修復にもいろいろなやり方がありますが、今回は
1. 割れたピースまで鉛線もガラスも全て取り外す。
2. 割れたピースを新しいガラスで切り直して作る。
3. 外した手順の逆で組み立てて行く。
という一般的な手順で行いました。
修復のときに一番苦労するのは似たガラスを探す事です。
ステンド用のガラスは時代とともに表情が変わったり、廃盤になったりするので全くガラスを探すのは大変です。今回はそのために時間が多く取れなかったのが残念でした。
しかし、こうして他の人の作ったステンドグラスを修復しているとその作り手と会話をしている様な気持ちになります。熟練の職人が作ったパネルでも、それほど年期を積んでいないと思われる人が作ったパネルでも「俺ならこうやるのに」とか「ここは苦労しただんろうな〜」とか「ちくしょう、ここ俺よりうめ〜な〜!」などと作り手の思いをトレースする楽しさがあるのです。
反対に迷いや工夫の感じられない量産品のステンドグラスの修復はとても単調で味気ない。
「こんなことしていいの?」「こんなに手を抜いて良いの?」など悲しい気持ちになる事もあります。
自分の作ったパネルも数十年後には修復される事もあるでしょう、そのときは絶対「良い仕事してる!」といわせたいな〜!
皆様も良い一年をお過ごし下さい。
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