- 岡崎 緑
- キャリアカウンセラー・講師
- 東京都
- キャリアカウンセラー
対象:転職・就職
- 新垣 覚
- (転職コンサルタント)
- 新垣 覚
- (転職コンサルタント)
先日大学3年生から「やりたいことがわからなくて、就活が進みません」という相談を受けました。
確かに、ESや面接では「あなたは当社でどんな仕事をしたいですか?」「あなたが仕事で実現したいことは?」と聞かれます。これにまともに答えようとして「どうしたらいいのかわからない」悩みに陥ってしまう方、少なくない気がします。
こういう方にまず最初にお伝えしたいのは、「やりたいこと探し」は一旦中断しましょう、ということ。(もちろん、やりたい仕事が明確で、その目標に向かって一直線!という人はそのままでOKです)
いまの時点で「やりたいことがわからない」って決しておかしいことではありません。まだ働いたこともないし、仕事のこともよくわからないのに・・・という気持ちは至極まっとうだと私は思っています。
(本来は大学生活を通して、自分の学びと仕事とを結びつけてキャリアを考えられるような仕組みを作っていきたい想いはありますが・・・この話は今は置いておきます)
では、どうするか?
2つ提案があります。
1.100%納得しようと思わないこと
いまの時点で100%納得がいかなくてもいいことにしましょう。「なんとなく興味あるかな」「よくわからないけど、おもしろそうかな」でいいのです。
「いまの時点で」でも「なんとなく」でもいいので、自分がどのような仕事をしたいのか、どんな社会人になりたいのか「想像できる範囲で」考えてみてください。
実際に仕事をしてみて「やりたいこと」が明確になってくるかもしれないし、他に関心が広がるかもしれません。やりたいことが変わることだって多いにあり得ます。
ですから、あくまでも「現時点で」かまわないので、できる限り情報を集めたり、いろいろな人に会ったり、自分で一生懸命考えることをやってみてください。
2.いろいろな仕事を知ること
やりたい仕事がわからない理由の一つに「仕事を知らないから」が挙げられます。自分の知っているせまーい業界・職業の知識だけで考えて「何だかやりたい仕事、ないなぁ」と思っている人が少なくないのです。
少しでも興味のある業界、会社について積極的に調べる、説明会に参加する、働いている人から話を聴く、ということは惜しまずやってみてほしいです。
そこからきっかけが生まれることは多々あるのです。
恋愛だって、みんながみんな最初から「燃えるような恋」に落ちるわけではありませんよね。
「最初はピンと来なかったけど、話してみたら気があって」「乗り気じゃなかったけど、友達に誘われた飲み会でなんとなくいいなと思って」といった感じで始まることも多いでしょ?
企業や仕事も一緒。最初から「100%この企業がいい!この仕事がしたい」なんてなかなか見つかるものではありません。
積極的にいろいろな仕事を知ることはぜひ取り組んでほしいです。
「やりたいことがわからない」病にかかってしまった方、少し肩の力を抜いて「とりあえず」「いまの時点では」「なんとなく」というキーワードを自分に許してみることをオススメします。
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