「東京遊覧」と「発光都市YOKYO」を見比べる
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土曜日は足立区の「I保育園」の内覧会もあり、「松戸ーO」邸の上棟式もあり、
めでたいことが二つ重なった日。
そしてよくないことも一つわかった日。
そんなちょっと特別な日だったけれど、
ここのところ飲むことも多く、日記も書いていないので、
日常に戻って、ちょっと読んだ本のことも書いておく。
(また地震!震度3くらいか)
「東京遊覧」(渡辺秀樹/日本文芸社)と「発光都市YOKYO」(野口克也/三才ブックス)
本と言うよりも、二冊とも写真集。
「東京遊覧」は明治・大正・昭和の初めの東京の絵はがきを集めて本にしたもの。
「発光都市YOKYO」は夜の東京を空撮したもの。
二冊並行してみると、そのギャップの大きさと、震災後の今が改めて見直される感じ。
「東京遊覧」は2007年2月の発行だけれど、中身は明治から昭和の初めの東京。
「発光都市YOKYO」は2010年8月の発行だから、
もちろん震災後のことなど想像するべくもない、世界で一番明るい都市。
「東京遊覧」は人の目線で、もしくは高くても当時の高い建物から撮影したモノクロ写真。
「発光都市YOKYO」は全て空撮。
グーグルアースで空から見る世界は日常的になったけれど、違うのは夜であること。
だいたい夜に空から写真が撮れるくらいの明かりを作り出している光量自体が圧倒的。
「東京遊覧」はたった80年まえの写真もあるけれど、
今の東京とは全く違い、そのまま残っていれば世界遺産にしてもいいような、瓦の街並みや煉瓦の街。
「発光都市YOKYO」も、だれも空から見ることなど想定して光を作っている訳ではないので、
これもバナキュラーな街の姿で世界遺産にしてもいいくらい。
「東京遊覧」は関東大震災で無くなったものもたくさんあるし、
「発光都市YOKYO」も東日本大震災後は無くなっているだろうし、
これからももう見られない可能性が高い。
そして両方とも地名や場所を先に読まずに、どこの場所かを推測して見ることで、
現在の自分がどれだけ街に関わっているかがわかる本。
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