- 田所 麻美
- 株式会社ミスターフュージョン マーケティング局 WEBマーケティング部長
- 東京都
- マーケティングプランナー
対象:Webマーケティング
- 森 美明
- (Webデザイナー)
- 和久井 海十
- (ITコンサルタント)
先般の東日本大震災から、早くも3週間以上が経ちました。
電力供給や原発施設の必要生、あるいは被災地の作物や復興作業など、目まぐるしいスピードで情報環境も変化が進んでいます。
先日ニュースで、インターネットで被災者の方の一時避難所を斡旋するサービスを見ました。携帯やパソコンさえあれば、即座に住む場所を見つけられます。
今でこそ「便利だな」程度で受け止められますが、一昔前であれば、ありえないことですよね。電話が通じなければ、連絡手段はない。それが普通だったのは、ほんの数年前のことなのです。
そう考えると、現代社会は日々著しい変化を重ねているのだと感じます。数年前の常識が、今の非常識となっているようなケースも、珍しくはありません。
その中において企業は、変化に適応すべく革新性をもつことが重要なのだと思います。
その革新性を社会全体から見出し、組織全体に広く浸透させることこそが、戦略的マーケティングの本質だと言えるでしょう。
変化に対応できなければ、人だっていわゆる「時代遅れ」になってしまいますよね?
戦略的マーケティングによって、企業成長を遂げるための経営戦略の根幹を形成することは、現代企業の必須課題なのです。
マーケティングとは、数年先の将来までを見据えたうえで、自社の商品・サービスがどのようにすれば売れるのかを分析し、その仕組みを作り上げることに尽きるでしょう。
その仕組みにおいて、企業が継続的に成長をし続けるための土壌をつくることが、戦略的マーケティングの基本的な考え方といえます。
今売れるものが、明日売れるか分からない。例えば、ワープロはパソコンの復旧によって、今は殆ど見ることもなくなってしまいました。発売当初は、あんなに世間を賑わす大発明だったのに・・・です。
これから先にどんな障害物が待っているか分からなければ、前を向かなければ危ないですよね。足下だけ見ていたら、突然現れた壁にぶつかって進めなくなってしまいます。
この売れる土壌をつくるということが、戦略的マーケティングにおける最大の課題なわけですが、簡単ではありません。誰も未来など分かりませんから、注意深く市場全体を見据えながら、その変化に応じて企業の進むべき道を敷いていきます。
さらに戦略的マーケティングは、
1)マーケティング・マネジメント戦略
2)ソーシャル・マーケティング戦略
3)競争市場戦略
といった、現代企業における中心的課題領域から構成されています。
それぞれの戦略を簡単に説明すると、
1)マーケティング・マネジメント戦略とは?
マーケティングそのものを、どのような方針と方法で行うのか
・・・4P(「市場機会の分析」「標的市場の選定」「マーケティングミックス戦略の開発」「マーケティング活動の管理」)を、統一的に展開させる
2)ソーシャル・マーケティング戦略とは?
企業の社会的価値を如何に高めていくか
社会的役割や社会性の面からマーケティングを考え、企業成長の基盤とする
3)競争市場戦略
市場における競争地位に応じ、如何に経営資源の投下・展開を行って大きなリターンを獲得するのか
事業を展開しようとする市場の状況と、組織としての企業特性を踏まえ、競争上、成果を得るためにどのような対応戦略をとるかを課題とする
となります。
ちょっと難しく感じるかもしれませんが、社会の変化に対応するのには、こうした多角的なマーケティング戦略が必要不可欠なのです。
まずは、「どのような市場で」「どのような商品・サービスを」「どのようにして」売ろうと考えているのかを明確化することから、戦略的マーケティングの実践が開始します。
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