- 遠藤 浩
- 遠藤浩建築設計事務所
- 埼玉県
- 建築家
対象:住宅設計・構造
5、せっかく建てるのだからといって、設備は高価なものになりがち?
建物の耐用年数と設備の耐用年数は違います。設備を建物に組み込むような高価なシステムは、お薦めできません。
建物を50年、100年持たせようと考えているのに、設備は、7年~15年です。昔のセントラルヒーティングのような後で交換出来ないようなシステムは止めましょう。製造会社が残っていたとしても、10年、20年後のアフターをしてくれるとは思えません。
時代と共に、家の設備に対する考え方は、変わってしまいます。後で、変えられる、どうにでもなるような、組み込まないで、ただ付けるだけのような設備を考えることが大切です。そのシステムを使うことが最優先の希望であって、そのために家を建てるのであれば別ですが。
6、竣工時に完成と考えない!
変化の早い昨今、家に対する考え方、価値観は、生活が変化し家族構成が変わると、数年で変わってしまいます。
きちっと、区切った間取りは、直ぐ使いずらくなります。あまり区切らず大らかに創ることが重要です。
家族がどの部屋に行ったか分からないような個室重視の考えは、閉鎖的です。家族なんですから、もっと開放的で良いのではないでしょうか。
あまり壁で区切らず、大半を家具や安価なフスマ、障子で区切り、家族の気配が感じられるような開放的な家が、ちゃんと家族の絆を育んでいける家になるのではないでしょうか。
ウッドデッキは、後からでも出来ます。
外構も、序々に気に入った樹木を植えていくのも楽しいものです。
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